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7/24〜7/30 背中に魔法を


ソファの位置をかえて、本たちを並びかえて、大切な絵のそばに灯りをうつしたら、違う人の部屋みたいになった。ただ置いてあるのと「ちゃんと場所がある」のとでは、全然違うんだなぁ。嬉しそうで、嬉しい。

チャイ作りにはまって、3日連続で作った。スパイスを煮出して、茶葉を加えて、牛乳と砂糖を注ぐ。実験みたいな工程が、なんだか楽しい。

近所の紅茶屋さんが季節ごとに違うチャイを出しているので、味を覚えて、メニューに書いてあるスパイスをメモして、真似してみることにした。夏のチャイは、カルダモン、ユーカリ、クローブ、フェンネル、フェネグリーク、、、。

そういえば、小さい頃、ウサギがラーメン屋さんの味を覚えるために何度も一口食べては走って帰る絵本が好きだった。

いりちゃん(久しぶりに会えた!)がプレゼントしてくれた本のなかに、出てきた言葉。

”コップに水がはんぶんしか入ってないとおもう?
 それともはんぶんも入っているとおもう?”
モグラにきかれて、ぼくはこたえた。
”コップがあるってことが、うれしい”


春に元子さんとこんな話をしたなぁと思い出しながら、ページの端を折った。


あのとき元子さんは、「最近、何をするか、よりも、"どう"するかだなぁって気づいたんだ。たとえこの先、今の仕事じゃなくてトイレを掃除する仕事をするとしても、私はちょっとかわいい一輪挿しにお花を飾って、トイレに入ってきた人に『こんにちは!』って声をかけたい。」って話してくれて、ウインクしながら「背中に魔法をかけたいの」と教えてくれた。

このときの会話には、何度も戻ってきて、勇気をもらっている。


急に、明後日から、地元の喫茶店で絵を一つ展示してもらえることに。

絵に詩を書いて、印刷してもらう。

風のほとり_page-0001


絵を見つめていると、書きたくなってくる。


こんなふうに論文も書けたらいいのにな。

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