6/19〜6/25 あの時、母からもらったもの。
ここ数日は、身体だけ神戸にあるような感じで、なんだかそわそわした感覚が続いていた。
さっき、宅急便で三島から荷物が届いた。額装した絵たちや、読んでいる途中だった本たちが棚に置かれ、やっと「帰ってきたんだ」と落ち着いた。
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先週は、行ってみたかった荻窪の本屋さんに行くことができた。
2階のギャラリーに飾られていた絵本の原画が、とてもよかった。女の子と画家さんの〈あいだ〉に、いろんなものが含まれていて、それを言葉にせずただ見守っている〈青色〉と〈風〉が、よかった。帰り道もずっと傍にあるような感じがした。
この絵本は、学校に行けなくなった女の子が、1週間ある画家さんのところへ行き、ふたりで過ごすお話だった。
お話を知る前(原画だけを見た時)、私はこの画家さんのことを「お母さん」だと誤読してしまったのだけれど、それはきっと自分自身の体験がそうさせたんだと思う。
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小学4年生の頃、学校に行けない日々が何ヶ月かあった。理由が明確にあったわけではなくて、ただ朝になるとお腹が痛くなって学校に行けなかった。
そんな時、私の母は毎日いろんなところへドライブに連れていってくれた。どんな話をしたのかは憶えていないけれど、車内に流れる音楽があたたかくて、泣きそうになっていた鼻のツーンとした感じは憶えている。
母は、その頃から絵を描くようになった。元々はピアノの先生だったけれど、歌も歌うようになった。
そんな母を見ていたからか、私も絵を描くようになり、大好きな合唱をはじめたのもこの時期だった。歌が、絵が、生きていることに色をつけてくれたような感じがした。
きっと私があの時母からもらったものは、「いきいきと生きる」ことだったのだと思う。母は、「生きるって、味わうこともできるのよ」と隣で見せてくれていたのかもしれない。
その記憶が、この絵本と自然と重なってしまったのだと思う。
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もうすぐ母の誕生日だったので、この絵本を、母にプレゼントした。母も、私も、なんだか泣いてしまった。
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絵たちに、パネルをつけた。額装をどうしようかといろいろ実験した結果、ペンキを塗った木の板の上に絵を貼ることにした。周りに囲いをつけるよりも、絵の大地、野原をつくる方がしっくりきた。
これから、ペンキ塗りをするぞ。
〈絵〉から〈作品〉になった感覚がある。
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とっても楽しみにしていた three conductors の配信。明日観る。嬉しいなぁ。
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