時の断面 — 歴史地理学とは

プロローグⅠ

歴史地理学って聞いたことありますか? 私は社会人になってからいった大学で、この学問に出逢いました。


しばらく放置していたこのマガジンをはじめるにあたって、少しだけ歴史地理学についてお話しようかと思います。


歴史地理学とは・・・歴史学と地理学を混ぜ合わせたもの? 何をする学問なのか、さっぱりイメージが沸きません。


一言でいうと『ブラタモリ』です。

ご存知ないかたはこちらでどうぞ↓

http://www.nhk.or.jp/buratamori/index.html


歴史地理学で『巡検』と呼ばれる勉強会があるのですが、まさにその光景が『ブラタモリ』なのです。

史料や古地図、また現在の地図を持ちながら、およそ観光客が見ないところで大興奮・・・ 端から見ると、わりと不審者です。

タモリさんがマニアックなことは、タモリ倶楽部で知っていたけど、この番組がはじまった時は「これ、巡検じゃん!」と思ったものでした・・・


歴史地理学とは、どういう学問なのか? というアカデミックな説明は、國學院大学の吉田敏弘教授がまとめていますので、こちらをご覧ください↓

http://www2.kokugakuin.ac.jp/hisgeo/JPwhat.html


私がザックリと説明しますと、歴史地理学という分野が日本に入ってきたのは明治で、まだ百年ぐらいしか経っていない新しい学問です。

歴史地理学のルーツは、歴史書などに出てくる古い地名の考証だそうです。そして、歴史地理学を説明するのにわかりやすいフレーズが『時の断面』です。(詳しくは上記のURLで・・・って、雑だな〜)

たとえば、金太郎飴を思い浮かべてください。

時間という細長い飴を、タンっと切った断面が、ある特定の場所。

その時の断面を研究するのが、歴史地理学だそうです。

なんとなく、わかったようなわからないような・・・

では、次回は具体的にどんな研究があるのかをみてみましょう。

つづく

#歴史 #地理学 #歴史地理学 #日本史 #ブラタモリ

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