人生は何がどこでつながるかわからないなって話

住宅購入のために今色々と情報収集をしたり色んなところに行ったりしているんですけど,その際に,自分の過去の経験がめちゃくちゃ役に立っているなという話。

私は2020年にコロナ禍になってから,健康のために自宅周辺や勤務先周辺をランニングしたり,ときにはランニングで通勤したり,あるいは自転車通勤したりし始めました。ランニングは特にコースとかを決めているわけでもなく,自分の知らない道をあてもなく走って,なんとなくぐるっと回って帰ってくるみたいな感じでやっていました。今の住居に引っ越す前は大阪市淀川区(阪急三国,御堂筋線東三国,新大阪の3つの間くらい)に住んでいて,そこから西は尼崎市の方から,東は吹田駅や上新庄駅の方くらいまでの範囲で走ったり自転車に乗ったりしていました。勤務先(関西大学)周辺でいうと,勤務先からパナソニックスタジアム吹田まで自転車で行くことはよくあるので,千里山駅の北東方面(佐井寺,五月が丘,山田東あたりとか)はなんとなく雰囲気もわかりますし,ランニングとなれば野球場の東側のほうとかもいくので上山手町とか,千里山駅の西側から桃山台,南千里あたりとかもなんとなくわかります。

関大前の西側,名神高速沿いの円山町にバカでかい分譲住宅地が開発されているのも通勤路だったので知っていますし,豊津駅周辺から江坂方面と吹田方面も雰囲気がわかります。

一方で,今住んでいる豊中エリアも自転車で通勤途中に色々な道を通るのが好きなので,そのなかで「あーここ売土地あるやん」とか,「ここに建売建ててるな」とか,「この辺はあんまり雰囲気良くないごちゃごちゃしたところやな」みたいなのもよくわかるわけです。で,住む場所を決めるにあたって,その土地の雰囲気とか,利便性とか,そういうのってよくわからないことが多いわけじゃないですか。自分が住んだことなければ。それなのに,ランニングと自転車でいろんなところをぐるぐるした経験があるおかげで,住んだこともないのに街のこと(坂が多いとかの地形も含めて)の知識が多分普通の人(なんなら大阪出身者)よりもあるんですよね。

別に自分が住宅購入をするということをそこまで具体的に考えていたことは今までにはなく,そのことを見越して知らない土地をランニングしたり自転車で通ったりとかしていたわけでは全くなかったわけです。ただただ,自分が知らない道を通って,その道を通ることで自分の中の地図を更新したいと思っていたというか,それによって「ここはこんな家があるなぁ」「ここにこんなお店あるんかぁ」みたいな情報をなんとなく得られたらただ走るより楽しいよなっていうただただその感覚だけでやっていたわけです。

その経験がまさか,今このタイミングでこんなに活かされるなんて…!という驚きとともに,人生には何がどこで役に立つかわからないなといういわゆる"connecting the dots"の経験をしているなぁというのを実感する日々です。

もちろん,不動産業界の方の知識はそれこそ専門知ですから,どこが良い地域(学区の話とか)という情報や,どの地域の値段がどういう理由で高い・低い,みたいなのはわかりません。ただ,そういう話を聞いて「へー」となるのではなく,「あー確かにあのへんはごちゃっとしてて三階建多いよなぁ」とか,「あーあそこの中学校がいい学校やからその周りは割と人気なのか」とか,自分の実感を伴って話を理解できる分,意思決定のために役に立つ知識になっていっているなという実感があります。たまたま自分が北摂エリアに今住んでいて,なおかつ勤務先も北摂エリアなので(路線は違いますけど),そのことは最も大きな要因であるとは思います。ただ,自分が生まれ育った街ではない場所で,自宅や自分の勤務先の最寄り駅の隣駅やその隣の駅の周辺,そしてそこから少し離れたエリアがどういう場所かというのは,自宅と勤務先の往復ばかりではなかなか得られない情報ではないかと思うのです。そう考えると,ランニングや自転車といった活動は単にエクササイズというばかりではなく,自分の人生にもプラスになるような知識を得られるものであったのだなと思います。やっぱり,地図で見ているだけではわからないことはたくさんありますからね。

というわけで,土地買って家建てます。そして,もっと頑張って働かなければという気持ちでいます笑

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