たりあ

映画とドラマ好き。

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『政治行動論 有権者は政治を変えられるのか』感想

有斐閣ストゥディア『政治学行動論』(2015)を読みました 月一で実施している友人たちとの読書会で、都知事選を前にして選んだこの本について都知事選の後に感想を言い合いました。 クローズドな会のため詳細については内緒ですが、都知事選を思いながらこの本を読んだ自分の感想をここに残しておきます。 有斐閣ストゥディアの本を読んだのはこれが初めてです。有斐閣社の本は過去に『何が投票率を高めるのか』を一冊だけ読んだことがあります。 思えばこちらも選挙に関する本ですね。 この本を読

    • わかりあえないあなたと一緒に─『他者といる技法』感想

      奥村隆『他者といる技法 コミュニケーションの社会学』(筑摩書房、2024)を読みました。 もともと1998年に日本評論社からハードカバーで出ていた本で、今年2024年にちくま文芸文庫で再刊になったみたいです。文庫では三木那由多さんの解説が読めます。 改めて本書は20年以上前に書かれた本とは思えないほど現代に通じる部分もあり、コミュニケーションの難しさとその普遍性を感じます。 思ったより難しくて読むのに苦戦したけど良書でした。読んで良かったです。 タイトルに"技法"とある

      • スパイダーマン:No Way Home

        スパイダーマン観てきたよ! と言うわけで、ネタバレ満載の感想という名の垂れ流しです。 基本的に嬉しかったしか書いてないです。 ◆はじめに MCUは好きだけど、正直言うと最近はちょっと食傷気味だった。 ブラック・ウィドウ、シャン・チー、エターナルズと劇場で公開した作品は追いかけ続けているが、配信されているドラマはLokiしか観れていない。 コロナ禍で映画館へ行く気がグッと減って、ヴェノムも危うく見送りかけたところ、運良く友達と年の初めに観ることができて、勢いがついたのでスパイ

        • テネット観たよテネット

          Twitterで書こうとして長すぎたからこっちに吐き出し。考察も解説もないただの感想。 「ノーラン監督頭どないなってんねん!」と言うのはまぁどの作品を観ても思う事なんですけど、今回も凄かった。序盤は緊張で息もできない、だんだん引き込まれて2時間半があっという間。あとロバート・パティンソンとロバート・パティンソンとロバート・パティンソンとロバート・パティ…パティンソン… 理屈はわからんけど雰囲気で展開は追える、と言うとなんか偉そうだけど、インセプションやダンケルクより「なる

          MIU404 6話感想 〜志摩の過去はなぜ明かされなければなかったのか〜

          「6年も昔のこと今更ほじくったってしょうがねえだろ」 「昔の話じゃねえよ。志摩にとっては今も何も終わってない」 この一言に尽きるのだけれど。 私はMIU404の事を「やってしまった人」の物語と書いた。 そして表現にイマイチ納得していない事も。 今回、これを改めて、「自分の過去に苦しむ人」としたいと思う。(ででーん) ・・・では改めて、 なぜそう整理したかを以下6話「リフレイン」の感想を交えて。 ◆ピタゴラ装置〜スイッチ〜 前回Wikiで調べてコピペした「ルーブ・ ゴ

          MIU404 6話感想 〜志摩の過去はなぜ明かされなければなかったのか〜

          MIU404 5話(+4話?)感想 〜数の理論から溢れる人たち〜

          3話の感想を公開した7月15日から、もう3週間以上経って、6話の放送が終わってしまった。 私はライターでも評論家でもない、観たいものを観て書きたいものをただ書いているだけなので、 各話感想を書くことを自分に義務付けていたわけではないけれど、 4話を、5話を観ていなかったわけでも、書きたいほどの感想がなかったわけでもない。 しかし書くには感想がまとまらなすぎていた。 4話を観て、5話を観て、 漠然と抱えていたものが、6話を観て少しすっきりとした。 MIU404を観ていて強

          MIU404 5話(+4話?)感想 〜数の理論から溢れる人たち〜

          MIU404 3話感想。

          2話の感想で、「3話については、多分また書くだろう、3話の感想で詳しく。」と書いたのだけれど、 いや本当に、「もう一度観たくなる、ぐっと来る台詞が沢山あった」のは事実なのだけれど、ぐっと来る台詞とエピソードが多すぎて、さらにはびっくりさせる演出が多すぎて、自分が何を言いたいと、書きたいと思っているのか、軸がぶれてしまう話だった。 2回観た今でもそれは同じで。 なので序盤のエピソードから、少しずつ解体して行こう。一度できたことだから二度目もできるはず。 ◆西武蔵野署の刑事の

          MIU404 3話感想。

          MIU404の3話を観た翌日に2話の感想を挙げる〜MIU404はやってしまった人の話ということについて〜

          2話観た。 1話から飛躍して更に更におもしろくなってたMIU404 2話、3話は更に視聴者の心を頭をかき乱すような、止まる所を知らない勢いがありましたね。 さて、そんなMIU404の3話が放送されたばかりですが、こちらは2話を観たときに書き留めていた長文を晒し上げたものになります。 土曜日に録画していた2話を観て、余りに心を動かされたのですぐにもう一度観て、心と指を震わせながら書いた文章は論理性が無く、誰が読むんだこんな文章、と自粛したのですが、3話を観て、これはもう毎週

          MIU404の3話を観た翌日に2話の感想を挙げる〜MIU404はやってしまった人の話ということについて〜