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スパイダーマン:No Way Home

スパイダーマン観てきたよ!
と言うわけで、ネタバレ満載の感想という名の垂れ流しです。
基本的に嬉しかったしか書いてないです。

◆はじめに
MCUは好きだけど、正直言うと最近はちょっと食傷気味だった。
ブラック・ウィドウ、シャン・チー、エターナルズと劇場で公開した作品は追いかけ続けているが、配信されているドラマはLokiしか観れていない。
コロナ禍で映画館へ行く気がグッと減って、ヴェノムも危うく見送りかけたところ、運良く友達と年の初めに観ることができて、勢いがついたのでスパイダーマンもネタバレ踏む前に観ておくかくらいのテンションで劇場に足を運んだ。
思い返せばFFHも「ネタバレ対策」で初回の休日朝に観に行った。もっと素直に「待ちきれなくて観た」と言えばいいのにとか自分のことながら少し思った。

以下、私のスパイダーマンに関するステータスである
スパイダーマン:映画とUSJ+ネット検索の知識くらい。知らないかもだが、USJのヴィラン紹介ポスターは結構わかりやすく詳報が豊富なのだ(何自慢?)
ライミ監督版:劇場で全部観た。大好き。
アメイジング版:ライミ監督版愛が強すぎて劇場は見送り。その後1だけ視聴。内容は知ってる。
トムホ版:観てる。可愛い。
正直、アメスパは「観てないけどいいかな」の気持ちで行った。アメスパがどう、と言うより、ライミ監督版、トビー版が好きすぎて、どうしてもノれなかったのだ。
結果
ごめんねアメイジングスパイダーマン、ごめんねアンドリュー・ガーフィールド。
MCUが、SONYピクチャーズが、本作に関わったすべての人が、アメイジングスパイダーマンをリスペクトしてた、アメイジングスパイダーマンだけで無く、ライミ監督版スパイダーマンも、MCU版も、等しく、みんなの「親愛なる隣人」であることを滔々と語っていた。
アメイジングスパイダーマン、君はアメイジングだよ。1も2も、ちゃんと観ることにします。グウェンのシーンも。

◆忘れ去られたミステリオ
私が愛してやまないゲーム・オブ・スローンズにこんなシーンがある。同じく私が愛してやまないサンサ・スタークが、一生かけても消えないようなトラウマと傷を、彼女だけでなく視聴者にも植え付けたラムジー・ボルトンに投げかけた言葉である。

"Your words will disappear. Your house will disappear. Your name will disappear. All memory of you will disappear."
     ー S6.Ep9: Battle of the Bastards

「お前の言葉は消える。お前の家も消える。お前の名前も消え、お前の全てが消える」
     ー S6.Ep9: 庶子たちの戦い

人間にとって、死や痛みと並んで最も苦痛であることは忘却かもしれない。
ミステリオは、あれだけFFHで私達を騒然とさせたミステリオは、NWHの冒頭に回想で出てきた5分以降、視聴者の記憶からすっかり抜け落ちた存在になってしまった。本作でピーターに降りかかる災難の原因の第一人者であるにも関わらず、彼と、そして彼が巻き起こした一連の出来事は後にピーターに降りかかる災難、そして感動の起動装置以外の何者でもなくなってしまった。
私はヴィランとしてのミステリオが嫌いではない。どちらかと言うと好きな方だと思う。FFHでは彼の設計する展開に翻弄され、魅了された。
そして彼がヴィランとして(生前、死後含めて)やった事の業として、今回のような収束はとても彼らしい、悲しくて、良い閉幕だったと思う。
しかしその「忘却」の苦しみが降り掛かるのは、彼だけではないのだけれど。

◆予告をちゃんと観てなかったから
NWHについて私が仕入れていた情報はヴェノムのオマケ映像とヴェノムの時に観た予告編についてだけだった。


さらに言うと、顔もきちんと出てきたオットー博士について、ライミ監督版のオットー博士と俳優が同じだと気付かずにいた。その結果、グリーン・ゴブリンがウィレム・デフォーである事を本編で初めて知り、1人椅子に座って情緒がめちゃくちゃになった。
嬉しいサプライズだった。
もちろんその後の登場人物についても。

◆「親愛なる隣人」たち
  別名:もうひとつのスパイダーバース
アンドリュー・ガーフィールドが出てきたところでわたしはとてもびっくりした。
確かに、ヴィランズが出てくるのであれば、スパイディ達が出てきたって何もおかしくない。でもなぜか私はそこまで考えが及ばなくって、それにこれまでのスパイダーマンにまつわる大人の事情を考えるとどうにも無理だと勝手に思っていて、だからアンドリューが出てきた後も、まさか大好きなトビー・マグワイアも出て来るなんて思っても無くて、出てきてくれた時は信じられないくらい嬉しかった。
それぞれが登場した時の「らしさ」と言ったら!
トムホスパイディよりも明らかに屈強な体格で登場したアンドリュースパイディも、私服でぽやぽやした表情で「一般人だよ!」と言われてしまうトビーも、目があった瞬間互いの存在を感じ取って(それまで渋っていた)スパイダーマンとしての本性を見せるシーンも、とても愛おしかった。
(ネッドに「ピーター!」と言われてみんなが反応してしまうあの様子といったら!)

◆スパイダーズ
ライミ監督版も、アメスパ版も、その魅力はピーター・パーカーとスパイダーマンの二重生活に苦悩する主人公の葛藤だった。彼らの世界にアベンジャーズはおらず、それどころか一緒に戦ってくれる友達も、支えてくれるサイドキックもいなかった。なんなら親友は恋敵にも実の敵にもなった。
彼らの戦いは孤独で、苦悩に満ちていた。
そんな2人が自由の女神像での最終決戦前、2人で話すシーンはなんて愛おしいのだろう。
「兄弟が欲しかったんだ」と言うアンドリュースパイディ、体内で蜘蛛の糸を生成するトビースパイディに興味津々なスパイダーズ、その中でも私は最初のストレッチする2人がお気に入りだ(*ノㅅノ)
誰にも頼れなかった2人が、ようやく心の通じ合う相手に出会えた、もちろんトムホスパイディもだけど、彼を助ける為に、そして過去同じ苦しみを(世界は違えど)味わった仲間として、2人の間に少しだけ特別な絆が見えた気がした。

なんかもうちょっといっぱい書ける気がしたんだけど、ここまで書いていっぱいいっぱいになってしまった……。
前述した通り私はアメスパを基本情報レベルでしか知らないのと、ライミ版も実は学生時代観たきりなので、書くならちゃんと観てから書きたいな…と思ったというのもある( ノㅅノ) NWHももう一回観たい気持ちがある。

取り敢えず自分用のメモなので、また書きたくなったら書き足す方針にする。
今日は、見れると思ってなかった歴代のスパイダーマンが観れたことだけでもう、幸せすぎて……。

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