【278/1096】光のとこにいてほしかった

できるなら
光のとこにいてほしかった
闇でなくなるべく光の元に

なぜか自然ときみは
闇の方へ目を向けていたよね
光はこっちだよ
こっちのほうが楽しいよって
いくら呼んでも
闇の方へ目を向けていた
そのことをもっと
警戒すべきだったのか

本能的に
危険から逃れるのが当たり前だと
思いすぎていた
危険から逃れるすべは
消えることもひとつだったなんて
まさかまさかの展開に
理解不能で1年が過ぎ
理解不能のままいまを生きている
闇に墜ちないよう
ふらつく足と思考で
心はどこかへ飛んでいき
確信もなく日々を過ごす
ただそれだけ

「幸せに長生きしてください」

なんじゃそら？
無理でしょ
勝手にいなくなっておいて
幸せに生きろなんて
だって救えなかったのは
残されたわたし達のせいなのに
残された日々を
のうのうと幸せになんて
生きていけるわけあるかい！
アホなの？

怒りが悲しみに変わって
出てきているのかのようだけど
怒りなんてない
自分への怒りはあるけれど
きみへのものなんて
悲しみと悔やみきれない気持ちしか
残っていない
幸せな日々を
（わたし達はそう感じていた）
思い返せるときなんて
ほんとにくるのかな
来てほしいのか？って
そこもある
来てもらっていいのか？って
そこもある
自分の本当の願いに
たくさんのフィルターがかかって
見えないし見させてもらえない
ブロックが堅い
もう出会えないかもね
本音さん

表面的にはうまくやれてる
うまく→普通に、変わらずに

ここからもきっと
うまくやれると思う
それでいいのか問題は残しつつ
本当の気持ちはどうしたい？
わからない
わからないから
わからないまま
進むしかない
だって時間は止まらないから

きみがいなくなってから
そういう風に毎日がすぎる
世界は喪った人やものよりも
現実的で冷酷だよ
どんどん進む
置いてけぼりなんて普通
普通→当たり前、当然

怖くはない
だって生きてこれたから
この1年がきっと
1番つらいものだった
孤独だった
孤独はいまもこれからも続くけどね

離れていった人もいて
結局差別されるんだな
波動が低いとかそういう人もいるし
知らんがな
これがいまの普通だよ
普通→平常、日常

ことばはむずかしいけれど
大事なのは今生きてて
文字をかけるくらいの生活は
続いているってこと
貯まっていく思考やことばを
表現できるくらいの
通常モードを保てているってこと
泣き暮らしたりしてない
寝込んで引きこもったりしてない
しててもいいんだけど
いまのモードが自分の臨んだことだから
実現していて良かった
とは思える
自分を大切に
それができてから
やっと喪すことができるかもしれないし

わたしは光のもとで
生きていきたい
光のとこにいるから
きみも会いに来てくれると
嬉しい
きみの変わりに
青い蝶が舞う

今日もごめんなさい
残された者の日々