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【578/1096】春と変化と


駅の窓口に定期作りの列がなし 
電車には
フレッシャーズの方たちや
新学期を迎える学生
新しい場所 群れに向かう人々

下の子が進級した
新しい場所へ通い始め
慣れない環境や
日々の緊張感にさらされて
泣き出すこともある
ぽろぽろと涙を流す姿に
まだこどもなんだなと思う

新しい場になれる なじむこと 
自分はそれらに
どう対応してきたんだろう
学生生活のそれに思い馳せる
苦労したのは大学だろうか
クラスみたいなものがなく
同じ選択の子を探しては
ともに講義を受けた気がする
お昼を食べる子がみつからなくて
困ったときもあったような

いまならぼっち飯なんて平気なんだが
学生のときは
"ぼっち"というものに
ならないようにしなくちゃいけなくて
合っても合わなくても
なにがしかのグループに所属して
なんとかやり過ごしていた
安心していたかったんだな
そこが居場所だと思いたかったんだな

大人になるとぼっちをしてる人
けっこういる
学生のときのしがらみから開放され 
一人で自由に
行動できることの楽しみ
ひとりの時間が大事にも思う

きみは新しい場所になじむことが
とても苦手だった
得意な子がいるかもわからないけど
苦労はしていたよね
そしてそのことを
そのうちことばにしなくなった
言わないから大丈夫ではなく
大丈夫じゃないから言えなかったと
今になればわかる
なんで気づかなったのか
親に話をしなくなり
そういう時期だしなとか
友だちもできた風だったから
安心してしまったんだ
安心したかったんだ
下の子のそれと比べ
安心なんてずっとないんだと 
思い知ったよ
ただの慢心

子どもはいつまでも子どもで
自分が死ぬまで 死んでからも
大切な存在なのに
先に逝くなんて
なんて思えばいいのだろう

いろんなことが重なる季節
気持ちも身体も重い
なるべくきみのことに重ねず
ひとつひとつ切り離して
感じて考えて対応していこう
未来はきまってない
なるべく良き方へ

いつもありがとう
残された者の日々