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【259/1096】スマホ新調

平日昼間の
人気のないスマホ売り場
店員さんの多さと雰囲気にのまれ
過剰にビビリ買えずにいたが
やっと買えた
何度か見に行った際 
あれこれと説明を受け
なんやかや圧倒され落ち込み
おずおずと帰ってきていた

今日はいざゆかん!と意気込む
なんの勇気なのか…

きみの契約を切れないため
乗り換えもなくただものだけを求めて
「これください」と伝える
ものを用意してもらいレジで精算
なんだ それだけだった
なんの躊躇いが必要だったのだろう

ひどく傷ついていると
些細なことに過敏になり
自意識過剰になって逃げたくなる
過剰に拒否したりする
そういうのあるんですね

きみがいれば一緒に選んでもらえたのに
きみも5Gにしたかったよね
4年ぶりの新しいスマホは
説明書もなく
プッシュ音の消し方もわからず
言葉を綴るたびにぽんぽんと
なんとも言えない音がなって苦しい

開け放たれた空き箱と包みが
机の上に散乱したまま
いろんな設定を戸惑う指先で
まごまごと進める
やっとnoteのテキストページが開けた
だからって内容が変わるわけでも
良くなるわけでもないのだけど
つぶやきとはまた違って
つらつらと連ねられることが
ありがたい

いまもなり続けるぽんぽん音
どうにかしたい
どうにもならないこともある中で
どうにかなることは改善していきたい
せめて…と

つぶやきと違うのは写真もそうで
横長の形がわたしは好きだ
上下を切りとられ全体像のわからない
思わせぶりなサイズがいい

そしてどうにか
音を消せた
ふにふにと押してる感覚は残っているが
まぁよしとしよう
写真の色味が前のスマホの方が
良かった気もして気落ちする
写真撮るのがほぼメインなのに…
くだらない落ち込み

喪失の話から逸れて
なんだか平和だ
喪ったものは戻らない
ほんとにそれは事実で
なにを思えばよいのか

わたしは死なないために
この日記を綴っている
生きのびて責任を果たす
任務のまっとう
きみに会う日までちゃんと生きたい
かっこ良くなく何かを達成せず
ただ生きのびるだけでいいから
低空飛行を覚悟して
毎日毎日生きている
病にかからず健康でいるこの身体が
まだましなのだよ 幸いだよと
思わせてくる

なんのために生まれてきたのか?
これが自分の人生なんだよ
逃げずに受け入れ
どうにか息が続くまで
生きのびなさいと
多方からのバックアップ
感じられる圧
これはいい圧なのだ

お釈迦様の手のひらに
押し上げられるような
慈悲深いものだとありがたく思い
受け止め受け取り
生きのびていく

普通の毎日はおわり
新しい普通の毎日を紡ぐ
細く頼りなく情けない道

傍らに猫がねそべる
かわいい猫だよ
きみも会えたらよかったのに
そんなことばかり悔やまれる
本質はそこでないのに

愛が足りなかったのか
悲しいね
悲しい日々を知って
自分は特別でないけれど
この衝撃は自分だけのものだから
大切にしなければ
悲嘆 グリーフ
ともに抱えていく
慣れることはできるだろう

悲しみや後悔に終わりはないけれど
抱えて生きることで
振り返ったとき道が続くように
今を続けていく
コツコツ コツコツ
きみの苦手なコツコツを
わたしは重い身体でやっていくのだ

今日もありがとう
残された者の日々