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【261/1096】不在の原因とは

だんだんとわかってくる
きみの不在の原因
もっとずっと遡って
翻って自分のせいなんだと
思い知る

なんてことだろう
どうしようもない
今更すぎて
なにもできない
ただ消えることはできず
今後も生きていくために
毎日を紡いでいく

自分の過失による結果の今
自罰している自分を切り離して
日常を送る
細々の精神でなるたけ強く
生きている
愚鈍

悲しいとかを通り越して
ひんやりとひっそりと
佇むほかない
頼りない自分
自分のことばかり
ほとんど形のない身体で
まるで変わらないかのように
振る舞い笑い日々を送る

きみもそうだった?
まるで生きているかのように
死んだ心で暮らしていたのか
なにかに没頭せずにいられず
あんなにも深く調べたり
していたのだろうか
話もできない今
生きている者同士は
ちゃんと話をしないと
と思うよ
きみの気持ちを聞くこともなく
消えてしまった

我々はもう戻ることのない
世界へきてしまった
カーテンどころか
透明の壁に隔たれて
みんなと違う世界にいるんだね

きみはきみで
形を失い どこかを飛び回って
自由にしているのだろうか
あの幸せな満たされた世界に
いるのだろうか
きみのことを
毎日 毎秒
思ってしまう
呪いのようにまとわりつく思考
気持ちはあの日のあの場所に
置いてきたまま
無くなってしまったよ
ずっと無をかかえている

あれから1年がすぎ
目に力が戻ってきた
生きる力も失ってはいない
気力だけがずっとない
無の感情でも普通の毎日は
おくれるものなんだね
嘘ばかりついているようで
恥ずかしく苦しい
きみの本当のことを知りたくて
だんだんと分かり
苦しくなって真実に近づけない

死ぬほどの苦しみ
それに尽きるのだろう
思い詰めて悩み続けて
ずっと消えたい思いをかかえて
病気だったとしても
なんの慰めになるんだろう
救えなかったことは変わらず
なんの意味も持たない
きみの不在も変わらず
それでもいるかのように
毎日を暮らしているよ
虚しく悲しく苦しい
そんなことを吐き出して
みじめに感じる

きみはいないのだ
永遠に会えない
話すことも触れることも
作ったものを食べることも
育つこともなく
未来も過去もすべて消えちゃった
それが今のすべて
悲しいね
自業自得か
言葉にできるだけまだまし
言葉で表せることなんて
ほんと表層の一部

その他のものは
自分でなんとかしないとね

今日もありがとう
残された者の日々