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【683/1096】夢で会う

何ヶ月ぶりかに
きみの夢を見た
生きた死んだに関係のない夢だった

亡くなった直後は
きみを見つけて謝ったり抱きしめたり
ほんとは生きていたんだとか
夢の中で夢を見たり
混乱した夢だった

今回は旅先の話
普通に4人家族で旅行先にいて
今日はどこへ行こうかと
皆で話し 出発しようとしていた
現実のわたし達も旅先にいた
旅先のホテルでみた夢だった
きみもこの旅に同行していたのか
わたし達の願望なのか
夢で合流できたような
そんな夢だった

旅先で何度も きみがいたら
と思っていた
きみがいたら 喜んだだろうな
おいしいもの きれいな景色
気持ちのいい風
きみがいたら と何度も思った
ちょっとしたトラブルのときも
きみがいたら 助けてくれただろうな
きみがいたら よかったのに
きみがいたら と念を送るように
しつこく思っていた
だから 夢で会えたのかな

夢で会えたとか
センチメンタルなことを思って
恥ずかしく思う
夢でなく 現実で
きみを見ていなければいけなかったのに
自分の素早いつっこみで
また 小さく落ち込む

旅先で眠れなくなり
きみの良くないことを思い出し
数時間後にやっと眠りについた
そのときに見た夢で会えたから
きみは もう苦しんでいないよと
伝えに来てくれたのだろうか
自分勝手な解釈と思いつつ
自分勝手でいいじゃないか
と弱くつぶやく
だって もういないんだから
いないんだから 自分勝手に
良い風に思うしかないじゃないか

日に日に 
ほんとうに悲しいことが起こったんだ
と 自覚していく
ぼーっとできた日々は終わり
きみの不在感 きみの苦しみ
きみの悲しみ
わたし達の喪失について
感じることが多い

きみがいたらよかったのに
その思いが消えなくて
どうしようもない

気持ちのいい場所や場面を感じ
すこしリフレッシュした
悲しみは変わらねど
日常から離れ ただの家族のように
旅行ができてよかった
旅行しよう という気持ちに
皆がなれたこともよかった
「次はどこへ行く?」
また次があるならと
未来を見つめる

3人で出かけられるのも
いつまで続くかわからない
また次が あるといい

今日もありがとう
残された者の日々