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「パパぁ、これ、また作ってよ」

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お題とな。ふむ、元気をもらったあの食事、か。

毎日食事を作り、妻や子どもたちと今日のできごとや食後の遊びについてにこやかに話しながら食べるようになって、おそらくほぼすべての食事において元気をもらっている──

もちろん、そんなに毎食が平穏なわけはない。

ご飯できるよ、と声をかけると、はーい!と返事はあるがだれもダイニングにやってこない。

妻は「あ、忘れてた」とこぼして何やら1階に向かう。うちは2階がリビングです。
子どもたちは細かい設定を施しながら、ごっこ遊び…いや、演技と称しよう…に没頭している。

盛りつけも含めて料理は好きなので、手伝ってくれなくてもいいのだけれど、なるたけ出来立てを食べてほしいなあ。ほしい、なあ!

でもそれはわたしのエゴでもあるので、ふんふんとしながらも、そしてやや塩気が強くて反省したりしながらも、まぁまぁと飲み込むのが実態です。

上の子は、食べたことのない料理が苦手だ。
9歳なので、食べたことのない料理のほうが圧倒的に多いのに。

下の子は、最近嫌いな食べものが増えてきた。

「わたし、これ、たべない」

嫌いとは言わないが、客観的に見て嫌いでしょう。それ。

釈然とはしないけれど、自分が幼いころも似たようなもの…いやなんなら我が子たちのムーブを足して2で割らないようなことをしていた記憶がうっすらと、ある。

ある、というか、あえて記憶をひっぱりだして心を落ち着かせているのかもしれない。
そう、メシがまずくなるからだ。

そして、そんな中にこそ、元気をもらう食事がある。

「パパぁ、これ、また作って」

こんなのでよければ、何度でもつくるよ。

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