◎百足の草鞋/美麗!京都防衛雑談編
2017年春、相変わらず怪獣漬けの毎日にドどっとやってきた香港カラテ軍団。その勢いはまだまだ続きました。
4月のウルトラ大全集は『ウルトラセブン』、超SDXは『ゴジラ電撃大作戦』。ウルトラのゲストはアンヌ隊員ことひし美ゆり子氏。そうああのアンヌ隊員でした。
子供らが『ウルトラセブン』を見ている間、翌日の準備と打ち合わせ。そして『ゴジラ電撃大作戦』へ。『怪獣総進撃』のチャンピオン祭り用短縮改題版を劇場で見れるという貴重な体験。だんだん感覚がマヒしてきそうになるけど、映画館で昭和の怪獣映画を見るというのはそれだけでも大変貴重なのです、この関西では。タイトルクレジット含め、あれこれとハサミが入っていましたが、ただでさえ少ないバランの登場シーンがさらに短くなっていたように思った。
放送50周年、いまだに根強い人気を誇るウルトラセブン、その人気をけん引していたといっても過言ではない、ウルトラヒロイン、いや古今東西のSF作品をひっくるめてもベストではないか、と言われている永遠のヒロイン、アンヌ隊員。そんな方のトークの司会! 高まるプレッシャー、資料の準備、セブンのおさらい……果たして自分に務まるのか? さらにはみなみ会館に問い合わせの電話が殺到、という人気の高さがさらにプレッシャーを大きくする、肥大したプレッシャーはいつしか破裂し、そして気持ちはニュートラルになっていた。自信ではない、よくわからない覚悟ができていた。このトークを外せば、えらい目に合うかもしれない、でもやるんだよ、やってやろうじゃねーの!
当日、すでに駐車場には多数の入場待ちのお客様。会場のセッティング、諸注意、持ってこなくていいけど、一応、セブン関連のおもちゃの配置……。
そして、本番……。
アンヌ隊員ことひし美さんは、宇宙人にも、拙い司会の自分にもとても優しかった! 会場は盛大な拍手と笑い、そしてなぜか歌で盛り上がり、コメンタリー上映も(結局、何度か見入ってしまって無言状態になりましたが)、サイン会もつつがなく終了しました。司会はいつも通り全くできてませんでした。セブン50周年という巨大なうねりに飲まれ、何を喋ったのかよく覚えてませんでしたが、そのたびにひし美さんに助けられた気がします。(ブログより)
この日のコメンタリー上映はペガッサ星人登場の『ダークゾーン』。ひし美さんチョイスということで、当時のお話をたくさん伺いました。トーク中、何度かこちらの『アンヌ↑隊員』というアクセントを『アンヌ↓』と訂正していただきました。イベントも無事終了、駅までお送りする際、アンヌ隊員を乗せた自分の車がちょっとだけポインターになったような。
そして4月はオールナイトも。昨年『人類絶滅NIGHT』と銘打ったものの諸事情で内容変更となったプログラムが『大特撮スペクタクルNIGHT』として復活。上映作品は『東京湾炎上』『日本沈没』『世界大戦争』の被害規模が徐々に大きくなっていく3本。ゲストは造形家の安丸信之氏。
今回も中村社長とコンビで司会を仰せつかることになりました。70年代東宝怪獣含め、その他膨大な仕事量を誇る安丸氏のトークはとても楽しく、こっちは聞き手に回ってひたすら相槌を打っておりました。(ブログより)
そしてそのオールナイトが終わってすぐに今度はウルトラ大全集スピンオフイベントが急遽開催。田口監督と『ウルトラマンX』アスナ隊員役の坂之上茜氏のトークイベントも。こちらは裏方に徹し、司会はウルトラメイキング撮影のS氏が担当。京都駅でハトにおびえる坂之上氏が印象的でした。
5月のウルトラは『ウルトラマン80』に超SDXは近年の怪獣ムーブメントを作った要因の一つでもあるギャレスエドワーズ監督の『ゴジラ』が満を持して登場。そして上映前にはみなみ会館1階でトークイベント『飛び出す怪獣チャンネル』を開催。
今回はそれに加え、土曜日はネット配信番組『怪獣チャンネル』の出張版という事で、東京からガイガン山崎氏、斎藤孝義氏の両名がやってきての怪獣トークイベントも。
ファミレスに見立てた会場でだらだら続く怪獣トーク。これが関東の笑いか? テーマを絞ってるだけ脱線することも少ない、いつも脱線しまくり、いやそもそも線路自体がないババジラジオとは大違いであります。
公開収録の終わった後半からはそのババジラジオ組も合流。海の怪獣をお題に再びだらだらトーク。(ブログより)
飛び出すメガネにキャスト社の怪獣ウォーターラインシリーズに、みなみのロビーには怪獣シャツがずらり、でした。
そして翌日、ウルトラのゲストトークは『ウルトラマン80』のユリアンこと萩原佐代子さん。人によってはダイナピンクだったり、レー・ネフェルだったりする特撮会の大ヒロインであります。80といえばちょうどリアルタイム世代、そのヒロインとお話しできるという事で、打ち合わせの段階で大緊張。まっすぐ顔も見れませんでした。いつもゲストさんに緊張しますが、女性ゲストはさらに緊張するのです。
そして本番。萩原さん、温かいお客様の助けもあって、アウアウしながらもトーク終了、そして『80最大のピンチ! 変身! 女ウルトラマン』のコメンタリー上映へ。いまだに慣れないコメンタリー上映、怪獣が出ると黙って見入ってしまう悪い癖が出てしまいます。しかし、プラズマ、マイナズマって不思議なデザインだなあ。漠然と雷とか電気ビリビリを具現化したような姿だ。
コメンタリー上映の後は恒例サイン会。一人一人に立ち上がってお渡しする萩原さんの丁寧な姿を見つつ、その時の俺は魚のように口を開けっぱなしだったらしい。
ウルトラの後はゴジラ。久しぶりのギャレゴジであります。思えばこいつがやってくるという事で怪獣界隈が盛り上がり、間接的にみなみ会館でのキャスト社との劇的な出会いのきっかけになった作品。それをみなみ会館で見るという不思議。
色々言われてますが、ここまであのアメリカさんがオリジナルな部分をすっ飛ばし、正義の怪獣ゴジラを描いてくれたことに拍手喝采であります。怪獣の登場シーンが少ないと言われますが、いい配分ではないでしょうか。ラストバトルはたっぷり見せてくれますので。長い長いエンドクレジットの後に巻き起こる拍手。そういや、試写の時も拍手が巻き起こっていたなあ。そうだ、あの時も『やったぜ!』と思った人がたくさんいたに違いない。
ギャレゴジが見たかったのか、怪獣映画が見たかったのか、他に見るものがなかったのか、よくわからないけど、俺の隣にいた小学生の兄弟も大音響に負けずにじっと映画を見ていた。また来月来てくれたらいいな。(ブログより)
超SDXには珍しく子供の姿がちらほらありました。彼らにとってのゴジラはこのハリウッド版だったりシンゴジラだったりするんでしょうね。
ヒロイン続々登場のウルトラ大全集、正攻法の超SDX、そして5月の終わりには『イップ・マン継承』をみなみ会館で。
話は少し前にさかのぼる。あの日、京都みなみ会館で何とかウルトラのトークショーを終え、すべての上映が終わった後、遅い夕飯を済ませた俺は大阪へ帰る……前に、再び京都みなみ会館の階段を上っていた。
『イップ・マンの前売り一枚!』(ブログより)
ラスボス感を醸し出すマイクタイソンの、軽やかに動く巨体から繰り出される、重く、早い拳を肘で受け、裁くイップ先生! しかし対決はこれでは終わらない、最後に待っているのは同じ詠春拳の使い手。異種格闘技戦の後は同門対決である。そこに至るストーリーも妻との愛情が絡んでいる。単なるカンフー映画ではない、家族の映画だ。
イップ先生を演じるドニーイエンの動きは相変わらず素晴らしい。何をどうやったらあんな動きができるのか、わからない。そしてもちろん、強い。時折遠くを見つめる目つきと、ぴったりそろった前髪が気になる。(ブログより)
2月のドラゴンオールナイトから、何かと香港アクション、ドラゴン映画を上映している京都みなみ会館、まだまだ二本控えている。俺は、行けるだろうか。(ブログより)
まだまだ続く2017年、まだまだ続く超人と怪獣の宴、そして香港カラテ軍団、さらに……。また当時の記録を掘り起こさなくては!
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