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GIGAスクール構想を実現するために、なんとなく考えていること。(実例も交えながら)

トップの画像は、Macさんの「写真」で「パソコン」って検索したら一番上に出てきたもの。どうやら2004年に僕が使っていたiBook G4みたいです。iPodは第四世代かな?今は2020年なので、もう16年も前なんですね。
この時代、まさかポケットの中に常時フルサイズのインターネットを持ち歩く時代が来るとは思っても見ませんでした。

さて、昨年末から行政というか、教育委員会というかを賑わせているGIGAスクール構想。サクッと言ってしまえば、

これまでのIT教育は時代に合ってませんでした!さーせん!
なので時代に合わせたやつ、みんなでやりましょ!
(雑)

という話です。「さーせん」の部分を厳密にいうと「IT教育」という括りでは無く、「教育手法そのもの」なのかもしれませんが、その辺、僕は専門外なので特に触れません。

すでに本事業については、様々なところが記事にしておりますので、詳しい部分についてはそちらにお任せし、僕は、文部科学省の「GIGAスクール構想の実現について」で公表されている「標準仕様書」を読んだ上での、行政ICT担当(教育委員会ではない)というポジショントークをしてみたいと思います。
(詳しい部分の詳しい記事については 教育家庭新聞「GIGAスクール構想でネットワーク・クラウド・端末を整備」が詳しそうです。)

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標準仕様の中には、端末のスペックや、導入しておくと良さそうなシステム、ネットワークがどうあるべきかなど、事細かに書かれています。その部分については皆さんに確認していただくとして、私、一昨年に丁度学校端末の調達に携わっておりましたので、その時の構想と導入したものをご紹介したいと思います。

・端末: キーボードを折ってタブレットっぽく使える端末
・OS: Windows10 pro
・ウィルス対策ソフト: OS純正のみ
・授業支援ソフト: 無し

さらに、統合的な管理(端末もソフトも)を行うために、Microsoft 365を全面導入しており

・端末管理: Intune
(端末設定やらグループポリシー的なものも全部これ。上図参照)
・ユーザ管理: AzureAD
・基本ソフト: Office365により
(Office系・クラウドサービス系(formsなど)・マイクラ)

となっています。そうなんです。すでにGIGAスクール構想で書かれているもの、全部網羅してます。
本当は、「ドヤっ!すごいだろ!!」と言いたいところではあるんですが、実はそうじゃない。思わず言ってしまう言葉と言えば「違うこれじゃなかった」なんです。

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システム的には間違いありませんし、時代としてもこれがスタンダードであることは疑いようがありません。では、なぜ僕が「違うこれじゃなかった」と考えているかと言えば、「人」です。結局そこ。

当然ICTの利用が得意な教員もいらっしゃいますので、全く使われないということでは決してありませんが、中にはICT得意ではない教員もいらっしゃいます。
得意ではない教員の方々も、絶対的に「ほぼ」みんなが「これからの時代はこうだよねえ」と考えていたとして、不得意ながらも「よし!子供達のためにいっちょ覚えていくか!」と思ってやり始めた時に発生するであろうなんらかの「トラブル」。これを上手に解決していかなければ、誰もが怖くてさわれなくなる。
結果、苦手意識がうまれ「ネットで調べ物」程度しか使われなくなってしまえば、一人一台+高速な回線が来たところで意味をなさない。
教員にも子供にも

と言ってあげれなければ、せっかくの整備が水の泡になってしまう側面もはらんでいるのではないでしょうか。とにかく、なにか新しいことをやる時には、どんなことでもサポーターがいてくれれば、安心するものです。
そこでにわかに僕が注目しているのはICT支援員の存在です。

Education Career
「ICT支援員」とは?文科省が学校に配置を推進する、学校のICT化を実践的に支援する人物

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自治体規模の大小については多少左右されるところがあるとは思いますが、それでも地域として、次世代育成の一環としてはICT支援員を入れていくことが有効なのではないかと考えています。
特に小さな町になってくれば、行政にも教育委員会にも「情シスがいない」というところも多いかと思います。こうなれば、何かトラブルがあった時に、すぐ直してあげられない、そもそも、どんなものをどう調達していいかわからない。こんなこともザラだと思います。
こうなれば、「専門的なことはわからないから外注」という運びになりますが、考えてみてください。今はまだ外注できますが、企業も人材不足です。いつまで小さな規模に目を向けてくれるのでしょうか。

「そんなこと言ったら、ICT支援員だってみつからないじゃないか!」

という声も聞こえてきそうですが、そうなんです。だからICT支援員だって街で地域での育成が必要になってくる時代なのじゃないかなと考えているわけです。

行政側のシステムについては、今後クラウドがもっともっと普及していくと想像できますし、端末についても、シンクライアント的なものが普及、もっと言えば人自体も少なくなって行き、統合的なシステム化が進みますので、多分まだなんとかなります。

しかし、教育は別です。現場はすぐ目の前にあります。

いくらシステムがクラウド化されようが、物理的なデバイスでまだまだ教育はしていかなければなりませんし、トラブル時の初動は必ずつきものです。
誰かがサポートしなければ、GIGAスクール時代、回っていかなくなってしまうのではないでしょうか。
このためにも、「登下校時の見回り」なんとか同じように「地域」でICTに対するサポートを学校に対してしていくなどを考えていかなければならない時期なのかもしれません。

まだまだ僕も考え方がまとまっているわけではありませんし、これからのICT教育のあり方などになれば、もっともっと深く考えていかなければならないのでしょうが、こう書き記すことで、なにかのきっかけになればと思います。


ここから蛇足

ことICT教育については現代「よみ・かき・そろばん」がセットになったものです。紙の時代はそれぞれに専門の教員が、さらに近年ICT普及期も「縦書きには絶対一太郎」「計算にはエクセルじゃなければ絶対ならない!」「いやいや、これをやるにはこんな特別なソフトでなければー...」といろんな専門の人がでてきました。

現在、物理社会においては、文字を書くのに必ずしも鉛筆は使いません。料理をするにも必ずしも包丁は使いませんし、生活するにも必ずしも固定した家も持たない時代です。

バーチャルでも一緒で、今や文字を打つために必ずしもワープロソフトは使いませんし、計算するにも必ずしも表計算ソフトは使いません。そこにある何かで、何かができるようになりました。

息を吸うようにICTを使う時代が到来しつつある今、もっと僕たちは「そこ」に対して力をかけ、従来型からの変化をしていかなければならないのではないでしょうか。

ここから蛇足2

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Intune for Educationは見栄えもわかりやすくなっただけじゃ無く、iOSデバイスの管理も強化されてる。すげえな。

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Digital Strategist。北海道森町でハウモリを運営してます。内閣官房オープンデータ伝道師/総務省地域情報化アドバイザー/モリラボ事務局(地方版IoT推進ラボ)/行政アーティスト/MIEE たっくんって呼ばれがち https://twitter.com/howmori

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