見出し画像

令和時代の町内会

本日、僕の住んでいる町の広報紙が配布され、そこに折り込まれていたチラシをみて感じることがありました。
どんなチラシかと言うと、「町内会に入りませんか?」というチラシ。
僕のコラムを読む方は比較的年齢層が高いのではないかな?と想定していますが、想定通りだと、町内会と聞くと、「あー。まあめんどくさいよね」と思われる方が割と多いのでは?と予測しています。


町内会はめんどくさいと思ってたこと

「町内会」と聞くと、多くの人が思い浮かべるのは、煩わしい会議や地域行事への参加かなと思います。
現代は個人の時間が重視される中で、このようなコミュニティ活動は時にめんどくささや、もっと言うならば「重荷」に感じられることもあるにではないでしょうか。
また、固定化された会員など、年配者中心の運営スタイルは、特に若い世代にとっては馴染みにくい側面も持ち合わせていると思われます。

やるうちに大切だと思い始めたこと

とはいえ、実は僕は18歳頃から町内会活動(元行政職員だったので)を始めています。
最初はなんでこんなこと役場職員だからってやらなきゃいけんのかと思ってましたが、実際に活動に関わってみると、その価値が見えてきます。
まず地域の安全や清掃、祭りなどの文化活動を通じて、地域社会の結束が深まります(結束とは何か、という議論もあろうかと思いますが)。
また、災害時の協力体制の構築や高齢者の見守りなど、地域が直面する様々な課題への対応においても、町内会は重要な役割を果たしていたりします。
いわゆる互助共助の世界です。
こんな価値、やっぱり若いうちは必要ないと思っても、歳を重ねるごとに、その重要性に気がついていくわけです。

オンライン時代だからこそマイクロコミュニティが今後大事なこと

現代は、デジタルが市民権をえ始めているように見え、そに反動のせいなのか、アンチデジタルとも思える行動や言論も聞こえたりしますが、言ってもすでにオンラインコミュニケーションが主流となり、人々の交流はデジタル空間に移行しています。(特に40代からそれ以下?)

一方で、デジタルを肯定的に捉えている人々であったとしても、リアルなコミュニケーションを重要視する傾向もあるように感じます。

地域に根ざしたマイクロコミュニティは、人々の孤立を防ぎ、現実世界での支え合いを提供します。特に緊急事態や災害時には、このようなコミュニティの結束が大きな力となるのではないでしょうか。

でも、町内会が時代に合わせてない

ただし、町内会が現代のニーズや多様性に合わせていない点も見受けられます。例えば、情報伝達手段のデジタル化の遅れや、若い世代や外国籍の住民が参加しやすい環境の不足もあるように思えます。
そして今日僕が感じたことがこちらです。

町内会に参加しようぜ!というものの..

町内会に参加しようぜ!という、このチラシ。
とっても良いと思うのですが、誰をターゲットにこのチラシを配布しているのでしょうか?
これ、批判的に言っているのでは無く、多分、3-50代の森町に住んでいる世帯をターゲットにしているのではなかろうかと暗にそうぞうつくのですが、そうであれば、例えば

  • 町内会に参加するにはどこに連絡すれば良いのか書いているwebサイトへのアクセス先

  • すでにある町内会への参加表明ができる場所へのwebアクセス先

などがあった方がよいわけです。
この状況だと、チラシをみて、「そうだよな、町内会も大事だよな」と思った人が行動しようが無いわけです。

まとめ

時代は変化しています。
ある意味、温故知新として古い仕組みも時代が回れば新しい考え方として迎えられることもあり、見直されるケースもあるわけです。
しかし、そこへのアプローチや動線は、今の時代に合わせなければ間口を狭めることにもなるわけです。
令和の町内会は、その伝統的な価値を維持しつつも、時代の変化に応じた進化を遂げる必要があるように感じます。
デジタル化とリアルなコミュニティ活動の融合を図ることで、新しい形の町内会が地域社会に貢献できるのではないでしょうか?
そしてそれは地域の行政と住民がしっかりと手を取り合い考える必要性もあるのかも知れませんね。

役場や社会福祉協議会のWEBサイトとかで解説ページを作成し、こう言うチラシからアクセスできるURLやQRコードなんかがのれば最高ですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?