都市木造への考察② 木材利用と森林保護の両立|産地へのロマン
国土の4分の1が人工林の国
日本の国土のおよそ2/3が森林と言われている。歴史を遡ると、そのうちのおよそ4割が戦後に植樹された人工林であり、つまり国土の1/4が人の手によって形成された「人工的な自然」ということになる。レジャーやキャップで我々が目にする針葉樹を基本とした森林のほとんどがそれらに該当する。この「人為的に作られた」森林は昨今の土砂災害や水不足、花粉等々の諸問題と深く関係していることもあり、現代を生きる我々にとってこの森林課題への積極的なアプローチは社会責務とも言