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正しくコロナを理解するために~自分のコロナの情報元~

 コロナ災いは様々な情報が飛び交います。皆さんはどこから情報を仕入れていますでしょうか。
 テレビのニュースや、ネットニュースというのが一般的でしょうか。
 どうしても事実以上の煽る言葉や、誤解を生じる表現が多くて、事実がぼやけてしまいがちです。
 そこで自分の情報の入手の仕方を書いてゆきます。

「どうせ医者じゃないと分からないページだろ!」

 と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。是非一度読んでみて下さい。

1.毎日checkしている事・ページ・情報

 まずは出勤すると、自分の病院に現在入院しているコロナ陽性患者や、発熱外来でのコロナの陽性率を必ずcheckします。そして仕事終わりには、東京都のホームページで、現在の都内の感染状況をcheckします。
 院内や発熱外来のコロナは我々には分からないだろ!と思われるかもしれませんが、都のホームページで確認できる感染状況と、ほぼパラレルに推移しています。
 一部ネットには、陽性者を減らしている!や、検査数を制限している!という書き込みもあります。確かに検査数が不十分だった時期もありますが、実際に診療している肌感で、信じてよい数字と感じています

 1-1.感染状況(東京都のページより)

 都内の新規感染者数です。毎日毎日感染者数を報道して意味があるの!?と報道されますが、これが一番大事です。感染者が増加しているときと、減少しているときで我々も緊張感が違います。7月末から8月初め頃、新規感染者が爆増していましたよね。その頃の自分のNoteは精神が病んでませんでしたか?(笑)

 もちろんお盆休みや連休があると比較が難しくなります。実数より少なめに出ることもあります。実際に検査を受けなくて困っている人がいるよ!の指数の「発熱相談センターの相談件数」や「コロナコールセンターの相談件数」、検査数が足りていないよ!の指数の「陽性率」をみると、その数字が信頼するに値するかがわかります。

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 1-2.医療の逼迫度(東京都のページより)

 陽性者数が増えてきても、医療が持ちこたえていたら平時の感染と同じように治療することができます。逆に医療が倒れてしまうと、コロナだけでなく、熱中症や脳卒中、心筋梗塞、交通事故などの緊急事態に医療が対応できなくなります。
 それは救急車の受け入れ先が見つからなくて困った件数「東京ルールの件数」を見れば分かります。本来コロナ前は、平均すると1日20件弱ですから、連日100件越えは異常なわけです。事実最近は、救急車で30分もかかるところから搬送されてくることも出てきています。

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 1-3.Yahooの新型コロナの情報

  基本メディアのニュースを見るのは、最小限にしています。基本的にYAHOOニュースのみです。全国の感染状況や、最小限のメディアのニュースをここで確認します。

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 もし気になる薬やワード、説があれば、GoogleやPub-medで検索します。納得できるニュースもあれば、賛同できないニュースやフェイクニュースもあります。納得できるニュースは勉強になりますし、そうでないニュースは自分なりの意見を言えるようにしておかないと、医療従事者や患者様から質問されたときに困ってしまいます。

2.毎週木曜日にCheckする情報

 毎週水曜日に厚生労働省で行われる新型コロナウイルス感染症対策会議の資料が、同日夜にホームページにアップされます。自分は早寝なので翌木曜日にCheckします。最近の感染状況の確認の資料が多いのですが、「飲食店で、どのような感染症対策をしていたらクラスターをおこさなかったか」とか、「18歳未満の人はどこで感染するか」など興味深い資料もあります。
 最近ですと9月1日に「年齢区分別の新型コロナウイルス感染陽性者数と死亡者数」の資料が公開されました。医療が混乱する前の7月までのものですが、59歳以下のワクチン2回接種者は、コロナ感染での死亡数が0です。

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 「どうせ国の資料は、色々隠ぺいしてるんだろ!」と思う方もおられるかもしれません。ですが同じ厚労省のホームページには、ワクチン接種との因果関係が否定できない死亡例、全834例のリストも公表されています。ワクチンの副作用について小さいものまで、それはもうド直球に公表しすぎて、逆に誤解を与えかねない内容になっているんじゃないかな?と思うくらいです。こびナビさんもそう申しています

3.毎週金曜日にCheckする情報

 毎週木曜日に行われる東京都の新型コロナモニタリング会議の資料とその動画、そして都知事の定例会見の動画が、毎週金曜日にホームページにアップされます。
 納得はいかなくても、今現在の状況と、そしてこれから行われる政策などについて、歯を食いしばってみています。

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 最近毎週アップされているのは、変異株の割合です。陽性者の50-60%程度しか調べられていませんが、抗原検査で陽性となった検体では調べられないので、これが限界と思われます。現在では、都内では調べた検体の95%弱がデルタ株です。最初に国内で発見されてから14週で置き換わりました。アルファ株よりもケタ違いに速く置き換わっています。まさに侵略すること火の如し・・・です。

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 今週は、新しく造る医療施設の紹介抗体カクテル製剤の実施状況が公開されました。色々感情は湧きますが、黙って見て、黙ってポチっとページを閉じました。活字になっちゃってますが(笑)。

4.休日明けにCheckする情報

 コロナで最も有名になった先生の一人、忽那先生のブログチェックです。以前は土曜・日曜・祝日にブログが更新されていたのですが、今は日曜日+増刊号?号外?です。その時々に話題になっている事について、分かりやすく説明しています。
 直近のものは「子供にワクチンを接種するか」について、メリットとデメリットを含めて説明しています。

 カールおじさんのような風貌で、逆さ絵のような見た目ですが、どこまでも頼りになる先生です

5.時々Checkする情報

コロナ専門家有志の会
 コロナの第1波の頃から、正しい情報を一般の方に届けようと本気になっている会です。特に若い方に声を届けようと必死です。
 Twitterやnoteはやっていましたが、ついに尾身先生、Instagramを始めました!!若い人達、見てくれ~!!

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こびナビ
 多種の医療従事者が、特に一般の人に向けて発信しているコロナウィルスの情報サイトです。おしゃれな・楽しめるサイトになっています。
 コロナのニュースや話題を見ていると、怖くて嫌な気持ちになる。という人には非常によいと思います。

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諏訪中央病院・玉井先生のコロナの説明書
  昨年は頻回に更新されていました。その後はやめたのかな?と心配していたら、5月・8月に新作を更新。分かりやすくてYahooニュースにもなっていましたね!

日本感染症学会
 主には医療従事者・・・というか医師向けのサイトですが、時々市民公開講座も開かれます直近は9月18日土曜日で、ハイブリッド型の形式、参加費無料です。みなさんいかがでしょうか。

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国立感染症研究所
 こちらも医師向けのページです。こちらも目新しいことがないか、ポチポチcheckしていたりします。夏にデング熱は大丈夫か?とか、冬になったらインフルエンザの流行状況など、ここで見ています。

6.気になる事があったらGoogle検索・文献検索

 それでも分からないことは沢山あります。簡単な情報はGoogleで、文献はPub-medという医学文献サイトで探します。
 以前は大学の図書館に籠らないと探せなかった文献も、今は自宅で手軽に探せる時代になりました。

 今回は、主に自分が「コロナの情勢の把握」や「コロナの勉強」に使っているサイトを上げました。多分皆さんが思っているほど、医師会や他の医師からの直接の情報の入手はありません。日々、自分から情報を探しに行っています。
 情報があふれていて、何を信じたらよいのか困っている方も多いと思います。ですが、可能な限りしっかりと根拠のある情報を信じるようにして下さい。

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