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タイムリミットはあと2ケ月!!~情報のアンバランス~

昨年の春の日本感染症学会、
コロナ有識者の会の先生は講演中に嘆いていました。
「伝えたい人に、本当に伝えなきゃいけな人に、うまく情報が伝わらない」

レインボーブリッジを赤くしたり、
「東京アラート」なんて言葉をつくったり、
今までの日常とは違うんだぞ!危機感を持って!!
と一生懸命伝えましたがダメでした。

やがてコロナの第1波は過ぎて、
そんな事実は忘れさられました。

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この夏、第5波が到来しています。

政府はオリンピックを開催するために、
大規模イベントを中止させる大義名分を失い、
結果、諸々のイベントが開催されています。

我々医師だけでも
「ワクチンを打って!」
「イベントは危ないよ!!」
と呼びかけていますが伝わりません。

「コロナワクチンを・・・」
とGoogle検索をしてみると、その予測変換。

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Googleまで・・・(涙)
そして検索結果に貼られてくる記事。

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コロナという巨大コンテンツに、
新聞・マスコミがこぞって煽りニュースを報道してきます。

勿論色々な視点に立って書いた記事が、たくさんあるのはよいことです。
副作用のリスクのあるものなので、きちんと検討してもらいたいです。

ですが、コロナワクチンは危険!の情報が溢れすぎていませんか?
例えば人は、食べログでの評価が悪いと、悪い店と印象づいてしまいます。
同じように「ワクチンを打つな!」の記事が多いネットを眺めていると、
だんだんと、ワクチンは打ってはいけないものと印象づいてしまいます。

実際にワクチンを打つ際にリスクのあるのは下記の人です。

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特に若い人でリスクがあると判断されるのは3%未満、
実際に問診をすると、ほとんどいません。

ワクチンの有用性・危険性とコロナの危険性をもって考えても、
・ワクチンを打った方がよい・・・9割
ワクチンを慎重に考えて・・・1割
ワクチンは打つな・・・0.1割
の割合で目に入らないと、誤解を生みます。
正しく理解され、誤った印象をもたれないために、
コロナワクチンは危険!の情報は、
もうあまり発信するべきではないと思います。

さらにワクチンの情報に対する世間の受け止め方、

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「ワクチンは打て」という医師は炎上して、
「ワクチンは打つな」という医師は、本まで出版している。
そんな状況にも失望しています。

世界的な医学文献検索サイトのPub-medで検索する限り、
ワクチンは大事という文献はあれど、危険という文献は皆無です。
コロナワクチンの効果・副作用、コロナの感染状況を考えると、
通常の医学部教育を受けた人なら「打ちましょう」の一択です。

 2010年のハイチ地震、2012年のハリケーンサンディの被害、2013年のボストンマラソン爆破、同年のエボラ出血熱の発生、そして今の新型コロナのパンデミックと共通するのは、不確かな情報の拡散「インフォデミック」であるとの報告もあります。
 ソーシャルメディアではなく、悪徳医師でもなく、信頼性の高いリソースやしっかり病気に向き合っている医師の情報を入手してください。

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これはもともとのコロナウィルスの国内感染報告数です。
もともとのコロナウィルスは冬に流行して、夏に終息します。
そしてウィルス性肺炎は夏より冬に重症化します。

昨冬の第3波は、Go toキャンペーンだけが原因ではないんです。
「デルタ株は重症化しても死なない弱毒ウィルス!」
違います!夏なので致命的になりにくいだけです!!

かかってからの医療では、もはやみんなを守れません。
だからどうか・・・どうかワクチンを10月までにお願いします!!
死亡率の上がる第6波の到来まで、リミットは2ケ月です・・・

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