見出し画像

【本には書いていないランニングの知識④】序盤は青!終盤は赤!ぺーサーの選び方

今シーズンはついに、東京マラソン、名古屋ウィメンズマラソン、長野マラソンなどの都市型マラソンが開催されました。
久々の大会で、皆さんテンションが最高潮でした。

結果、予定以上のペースで入って後半撃沈↓↓そんな方を多く見かけました。
高ぶる気持ちを抑えるのは、なかなか大変です。

そんな時、色を使ってみてはいかがでしょうか。
食欲を抑えるために、青い食器を使うといいという話は有名です。
スポーツにも、そんな効果が期待できるという話もあるんです。

1.色彩心理学より

1-1.色彩心理学とは

色にはそれぞれの色が持つ特徴があり、心理や行動に大きな影響を与えています。
目立つ赤は危険を表す色とされたり、食欲・性欲を高める働きがあります。
抑制色の青は興奮や感情をおさえ、落ち着きや集中力を高める働きがあります。

色彩心理と色のイメージ:カラーセラピーライフより

だいたいランナーの視線は、前のランナーの背中にあると思います。
もしどのランナーの後ろにつくか潤沢に選べるとしたら、そんな色の効果を考えてみるとよいと思います。

1-2.つくばマラソンでも

ちなみにつくばマラソンでも色彩心理学を取り入れて、距離表示の色を変えたりしているそうです。

つくばマラソンの距離表示の色とランナー心理:つくばマラソンHPより

序盤は興奮気味の気持ちを抑えるために緑・青色。
終盤は気持ちを奮い立たせるような赤・オレンジ。

ちょっとしたこんな距離表示にも工夫しているなんて、驚きですね。

1-3.序盤は青いランナーの後ろにつく

とはいえ、ランナーが距離表示に目をやるのは一瞬です。
それよりも前のランナーの背中の方が、見ている時間が長いと思います。
序盤のおすすめは、青いランナーです。

序盤についていくランナーは青、暴走がおさまります(笑)

多くのランナーは序盤のテンション高く、結果つっこみがちです。
特に赤いランナーの後ろにつくと気持ちが高ぶり、さらに前へ前へと行きたくなります。

逆に青いランナーに視線を向けていると気持ちが落ち着き、そのランナーのペースに合わせやすくなります。

1-4.中盤は同型ランナーの後ろにつく

とはいえ、一番ペースを合わせやすいのは、
同じくらいの身長の、同じピッチのランナーです。
そんなランナーの後ろにつくと、ボーっとしている間に距離を稼ぐことができます。

結構レアなので中盤は色彩は関係なく、そんな同型ランナーの後ろについて走るのがおすすめです。

1-4.終盤は赤いランナーの後ろにつく

終盤は弱気になった気持ちを奮い立たせる色、赤いランナーについてゆきましょう。

マラソンの最後は、悪魔のささやきに負けそうになったり、ゴールまでたどり着けるのかと弱気になったり、ペースが落ちてきて、やる気が下がってきちゃったりします。

そんな気持ちを振り払ってくれるのは、赤です。

終盤についていくランナーは赤!気持ちが高まります!!

そういえば先日の東京マラソン2021で自分は、残り8kmの地点で、自分を抜いていった赤いランナーにロックオン。
最後の2kmまで後ろを追いかけていました。
余談ですが「やれる!頑張れる!」と自己暗示をかけると効果が倍増します(笑)

1-5.余談

もともと、陸上競技場のタータンは茶色でした。
ですが最近少しずつブルータータンの競技場が出てきました。
日本では駒沢や仙台の競技場など30ケ所が、ブルータータンを採用しています。

ブルータータンの仙台「宮城野原公園総合運動場」:宮城野原公園総合運動場HPより

青色は興奮を抑え集中力を高める・リラックスさせる効果があり、安定した記録が望めるとのことです。

他にも様々なスポーツで、色彩心理学が研究され始めています
赤のユニフォームの方が勝率が高いとか、そんなことはないとか・・・

面白いので一度読んでみて下さい(笑)

2.色彩遠近法

また、色には遠近を錯覚させる効果もあります。
赤や黄色のものは実際より近くみえ、進出色と言います。
青や紫色のものは実際より遠くみえ、後退色と言います。

だがら何?と思うかもしれませんが、ちょっとした注意が必要です。

2-1.赤いものを目標にしてはいけない

荒川河川敷から見えるケーズ電気の看板です。
板橋シティマラソンの32.5km地点、要は残り10kmを切る地点になります。

ケーズ電気の看板!板橋シティの罠(笑)

この看板、29kmあたりで見えるようになります。
あたかも2km先くらいに(実は3.5km先)。

この錯覚が、弱気になった終盤に大きなダメージとなることがあります。
走っても走ってもケーズ電気の看板が近づいてこないんです。

広い道路はスピード感が出にくいと言うのは聞いたことがあると思います。
それと同じように、赤い目標物も危険だと思っています。

2-2.青いものを目標に

遠くに見える青いものは、遠くに見えても比較的早く到達します。
なので気持ちも前向きになりやすくなります。

道路の案内標識、自分は気持ちを切り替えるときに目標にしたりします

一般道を走れるマラソンでは、200-300m先にある道路の案内標識なんかを目標にします。
結構遠くにみえても「もう着いた」と、気持ちが入りやすくなります。

3.終わりに

ここで挙げたのは、自分が普段利用している色の効果です。
もしかすると自分の知らない事も、色々あるかもしれません。
もしよければ皆さんの「ランニングと色」教えて貰えませんか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?