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質の高い作品を仕上げる最高速度

毎日コツコツ。

これは、僕が最も苦手にしていることの一つです。
だけど近年、これが何よりも大切なことだと痛感しています。


ギリギリ型の制作では、クオリティは上がりにくい

締切まであと3日!
一気に終わらせるぞ!

ぼくは学生時代や、画家になる前まで

展覧会の前になるとこんな感じで、気合を入れて徹夜作業で作品を完成させていました。

これはこれで部活感があって楽しいんですけど
心身ともにかなりきつい。

体力は限界を迎えて
精魂は尽き果てる

作品はなんとかできるんですけど
完璧!とは言い難い。

そんな感じでした。

結果的に作品のクオリティを上げきれていなかったと感じています。

コツコツスタイルに変えたら、質が上がった。

大学を卒業後、仕事をしながらもこの締め切りギリギリスタイルで制作を続けていたのですが

描けども描けども理想の作品イメージに近づけない。

これは、なんでだろう?

と、いろいろ悩みまして
作品の質を上げきれていない要因として

詰め込みすぎ
ギリギリにやりすぎ

という2つに辿り着きました。

この頃は、仕事をしながら3ヶ月に1回展覧会をする
みたいな、生活を送っていて、常に締め切りに追われる日々でした。
先述の通り、充実感もあったけど
作品の質を上げることを考えると、よくなかった。

それで、まずは余裕をもとう。
と思いまして

  • 展覧会の予定を減らす

  • 準備期間を1年以上設ける

  • コツコツやる

この3つを実践しました。

展覧会については、自分が、全力を注ぎ込みたい展覧会を定めて、そこに注力しようと決めました。

準備期間も余裕をもって、1年以上先の展覧会を。

そして、そこに向けてコツコツやる。

日々淡々と。
できれば、毎日10分でもいいから、やる。

これを徹底しました。

結果的に、展覧会や作品のクオリティが、驚くほど向上しました。

「仕上げ」って、大切。

何が違うって
「仕上げる」ことに時間を使えるようになったこと。

具体的には、展覧会の2週間ほど前には作品が展示できるくらいの完成度になるように、コツコツと制作を進めて、そこから2週間は「仕上げ」の期間としました。

作品が8〜9割ほど出来てから
「さらによくするためには?」
と、考えることができるので、余裕を持って仕上げることができるようになったのです。

この効果は絶大でした。

まず、体が元気。

そして、体が元気だと、心も結構元気。

心が元気だと、判断力が高い。

結果的に「どこをどうすれば、よりよくなるかな?」と考えられる気持ちの余裕が生まれたのでした。

一度でいいから、やってみてほしい

初めに戻りますが
僕はコツコツやることがとても苦手でした。

それこそ、夏休みの宿題は最終日に頑張って、それでも終わらないような生徒でした。

だからこそ、

そんなの無理!いつもギリギリになっちゃうのは性格的にしょうがない!

という方の気持ちはよーーーくわかります!
わかりすぎるくらいわかる。

だけど、一度でいいから、余裕を持って制作してみてください
本当、全然違いますから。
作品のクオリティが、シンプルに上がる。

多分、一回余裕を持った制作を知ると
こっちの方がいいじゃん!
と思えるし、一度できたことが自信になって、次からも余裕をもって制作することができるようになると思います。

コツコツは、むずかしい。でも価値はある!

最後になりますが、日々淡々と、コツコツ描いていくのは、簡単なことではない、ということをお伝えして終わります。

いやもう、本当に大変💦

特に、別の仕事をしながら、毎日制作を続けるのは、自分の少ない自由時間を制作に費やすこと直結します。

ゴロゴロ、ダラダラ
テレビやスマホ、youtube

いろんな誘惑を振り払って、毎日キャンバスと向き合う。

結果自由時間は、大体制作している。。
みたいな。

制作に全振りするとこんな感じになる気がします。(体験済)

僕は、この環境が幸せなので、苦ではないですが
もちろん「思ってたのと違う!」と大変に感じる方もいると思います。

絵を描くことが、人生の全てではないですし
どんな制作スタイルが自分に合っているかは人それぞれです。

一人の画家の体験談として、参考にしていただけたら嬉しいです。
皆さんにとって、絵を描くことが「幸せ」なことであり続けますように!

それでは、本日も、素敵な制作ライフを!

画家
TAKUYA YONEZAWA

記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました✨自分の知識や経験が少しでも、読者の皆様のモチベーションアップに繋がったならとても嬉しいです。

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