弱さを知っているという強さ
弱さを知っている人は強い。
これは、人に対してもそうだし自分に対してもそうだと思う。
人に何かを教える時、教えてもらうときにもこの「弱さ」を知っていることは大いに役立つ。
「どうしたらできるのか」という方法を語ることは多くの人にとって容易だ。
ときに、自分にはそれができなくても方法だけは知っている人も居る。
しかし、より貴重な存在なのはどうして「できない」のか知っている人であり、できない側の人の気持ちや弱さに向き合える人だと思う。
昔、カリスマと言われる選手からサッカーを教えてもらったことがある。
彼は僕が知っている中でも飛び抜けて上手い選手だ。
彼の指導は的確なのだけれど、彼自身も言葉にしていたことがある。
「何でできないのかわからない」
そういうことを言っていた。本当に彼に取っては簡単過ぎて、なぜこんなことができないのだろうと思っていたのだと思う。
弱さを知っている人は、その弱さに寄り添うことができる。
「できない」を経た人は「できない人」の気持ちを理解することができるので、僕はそれが強さになると思っている。
ちきりんさんのこちらのVoicyもぜひ合わせて聴いていただけたらと思います。