【お薬手帳】電子お薬手帳VS紙お薬手帳!どっちが使いやすい?
薬剤師TAKUYAです。
今は薬局薬剤師として勤務しています。
病院や薬局でより安全に治療を行う上で大事なものがあります。
皆さんはお薬手帳ってご存知ですか?
自分が使用してるお薬を記録することで、医師や薬剤師が薬の確認をできる手帳です。
薬の中には併用してはいけない薬、類似薬、副作用などがあります。
お薬手帳があることで、他の薬局でもらってる薬を確認でき、災害時に定期的に飲んでる薬が分かるので類似薬を選びやすい、副作用が出てしまった薬が分かるなど、自身の健康を守るために重要なツールの1つです。
また、お薬手帳を薬剤師に提示した上で同じ薬局を3ヶ月以内に利用するとお薬の値段が安くなるので患者側からもメリットがあります。
現在、お薬手帳は2種類あります。
紙のお薬手帳とアプリのお薬手帳です。
勤務していて、この2つのお薬手帳にメリットとデメリット両方あることに気付いたのでそれを今回は紹介していきます。
①紙のお薬手帳
メリット
・受付で処方箋と一緒に提出されるため、鑑査時に薬剤師が確認がしやすい!
お薬手帳はやはり、医師や薬剤師に自身が飲んでる薬を確認してもらうためのツールです。
確認のしやすさも重要になります。
・記録の取りこぼしがない
紙のタイプはお薬手帳にシールで記録を残します。
薬剤師が鑑査時に、お薬手帳を直接貼ることが多いため、薬局に持っていくだけで必ず記録を残せます。
※薬局によってやり方は違う可能性あり
デメリット
・忘れる危険あり
お薬手帳の記録を見る必要があるため、お薬手帳を忘れてしまうと、確認ができません。
患者が薬を正確に覚えていれば確認はできるが、ほとんどの方は何種類も飲んでる薬の名前まで覚えてません。
また患者側からしても値段が上がってしまうため、損になります。
②アプリのお薬手帳
メリット
・忘れない
アプリと連動してることで忘れることはなくなります。
スマホがあればいいのでその点はめっちゃ便利です。
デメリット
・確認がしづらい
アプリの場合、服薬指導時に確認が必要になります。
飲んでる薬をその場で見せてもらい、その場で相性の確認、薬歴の記載などを行わなければならないため、服薬指導にはかなり時間がかかります。
また、患者の中には薬局ごとにアプリを使い分けていたり、しばらくログインしてないからアプリが開かないなどもあって確認するのに時間がかかることも多いです。
・登録の忘れが多い
アプリのお薬手帳の場合は薬局からQRコードを出し、患者が自身で登録を行う必要があります。
登録をしてないと入力の変更をする手間もあるし、患者からしても値段が上がってしまう。
・プライバシーの侵害とクレームになりやすい
患者のスマホを確認することから触るだけでクレームになる場合もある。実際、多くの薬を飲んでたため、確認しようとしたらクレームになったり、別の画面に切り替わってしまったりすることがあるそうです。
まとめ
お薬手帳は確認ができないと、正直何の意味もないです。
登録のし忘れや、提示していただけないと安全な治療ができないこともあるのからです。
これは薬局薬剤師として働いてる私のみの意見にはなりますが、電子お薬手帳よりも紙のお薬手帳の方が確認もしやすく、クレームに繋がりにくいと感じます。
人によって使いやすさは異なるのでその人に合ったものを使うといいとは思います。
多くの薬を飲んでる方、薬剤師にスマホを操作してもらいたくない方はアプリのお薬手帳は適していません。
今後、もっといいお薬手帳サービスが始まることを期待してます。
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