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Kindleでの個人出版についての備忘録

個人的にKindleで本を出版することにした。

その本は僕がこのnoteで名乗っている名義とは別名義での出版になるのだが、こちらのnoteでKindle出版についてメモを残しておきたい。

Kindleなら個人で簡単に本を出版できる!!

「Kindle(キンドル)」はAmazonが提供している電子書籍のプラットフォームだ。実際にKindleで電子書籍を買ったことがある人も多いだろう。

ものすごい数の書籍が並ぶKindleだが、その中には出版社などを通さずに個人で出版した本も存在するのだ。

本を出版する、というのは僕のような物書きにとっては夢のような話だ。普通はコツコツ執筆活動を続けて、そのうち出版社に実力を認められ、何ヶ月もかけて原稿を完成させ、それでやっと本が出せる。

本を出版するということはほとんどの人にとってかなりハードルの高い話だ。

だが、Kindleならそれができる。

出版社を間に挟む必要はないし、出版に向けての面倒な打ち合わせなども必要ない。必要なのは自分で作った本の原稿と表紙、あとはやる気くらいだ。

まるで自分で作ったハンドメイド作品をフリマアプリに出品するかのように、手軽に本を出版できるのだ。


Kindleで本を出版する方法

では、ここからは備忘録としてKindleで本を出版する方法をまとめておく。

①kindle direct publishingでアカウントを作成する

まずはKindleで本を出版するために、「kindle direct publishing(通称:KDP)」というプラットフォームにアカウントを作る必要がある。

すでにAmazonアカウントを持っている場合は、そのアカウントを使ってKDPで書籍を出版することもできる。

ただ、事前にいくつか設定しておくべきことがあるので、先にKDPでのアカウント登録・設定を完了させておいた方がよい。

②本のコンセプトを決める

これはどんな本についても言えることだが、まずは何よりも自分が書く本のコンセプトを決める必要がある。これがおざなりになっていると本のクオリティが格段に下がってしまう。

・何を知ることができる本なのか
・どんな章立てで書くのか
・誰が読むのか
くらいは決めておく必要があるだろう。

③原稿を執筆する

コンセプトが決まったら、早速原稿を執筆する。
書籍がいくつかの章に分かれているなら、1つの章を執筆して推敲、また次の章を執筆して推敲、という形で進めていくのが良いだろう。

④(必要であれば)書籍をデザインする

Kindleの本には以下の2種類の形態がある。
・リフロー型
・固定レイアウト型

それぞれの詳細は後ほどまとめるが、この形態のうち「リフロー型」は書籍のデザインが必要なく、「固定レイアウト型」は見出しやフォントサイズ、文字間隔など全てをデザインしておく必要がある。

⑤表紙を作る

当然ながら、書籍には表紙が必要だ。
簡単に作るなら、自分でデザインソフトを使って作るか、WordやPowerPointなどで作ることもできる。

ただ、表紙は本の顔なので、きちんと作っておきたい。そういう人は別途デザイナーに頼むのが良いだろう。

⑥kindle direct publishingに本をアップロードする

原稿と表紙が完成したら、あとはKDP上にアップするだけだ。書籍の説明や金額等を設定してアップをすると、Kindle側で書籍の審査を行い、問題なければKindle上で無事に販売されることになる。


・リフロー型と固定レイアウト型について

Kindleで販売されている書籍には「リフロー型」と「固定レイアウト」型の2種類があり、どちらかの形式で出版をすることになる。

「リフロー型」は書籍のレイアウトが決まっていない形で、小説などは主にこの形式で販売されている。

例えばこのnoteの記事はパソコンで見た場合とスマホで見た場合とで1行に入る文字数もフォントサイズも違う。そういう見え方をする文章が「リフロー型」だ。だからKindle上でユーザーが自由にフォントサイズを変更することもできる。

一方、「固定レイアウト型」は要するにレイアウトが決まっている形で、雑誌や実用書などはこの形式で販売されることが多い。

一言で言えば「紙の本の形式」だ。紙の本は1ページに書かれている分量もフォントサイズも、全てが固定されている。それと全く同じ本をKindle上で読むような形だ。タブレットでPDFの書類を見るイメージに近いかもしれない。

さて、この2つの形態のうち「リフロー型」については書籍のデザインは必要ない。文章のデータだけあれば書籍を出版できる

一方、「固定レイアウト型」は自分でレイアウトを決めてデザインをする必要がある。見出しに色をつけたり、挿絵を入れたり、重要な文章に下線を引いたり。自由にできる分、自分でデザインをする手間がかかる。

・書籍のサイズについて

Kindleで販売する書籍のサイズは『高さ 2560 ピクセル、幅 1600 ピクセル』を目安に作ると良さそうだ。

とりあえずページの縦横比は『1.6:1』という決まりがあるので、これだけは守っておこう。

・原稿の作り方

原稿はWindowsの場合は「Word」、Macの場合は「Pages」で作ればOKだ。
最終的にその原稿をEPUB形式に変換することになるのだが、それぞれのツールで文章を作ったりレイアウトを調整しておけば問題ない。

その他、雑誌などを作る場合はAdobe Illustratorなどの高機能なデザインツールを使っても良いが、ほとんどの場合はパソコンに入っている標準の文章作成ツールで十分だ。

・レウアウトの仕方

僕はMacの「pages」を使って『固定レイアウト』の本を出版するのでレイアウトを調整する必要があるのだが、デザインはけっこう簡単だ。

例えば、この記事の冒頭の文章をpages上にコピペして体裁を整えると、こんな感じになる。

もちろん、もっとデザインに凝っても良いし、途中で挿絵を入れても良いだろう。
原稿さえできてれいば、デザインの調整は意外と簡単だ。


さいごに:そのうち本を出すかもしれない

というわけで、備忘録としてKindleで本を出す手順についてメモを残しておいた。

今回僕が出版するのは別名義の本なのだが、このnoteで書いた内容をもとに本を出してみるのも良い気がしてきた。
今後、エッセイや短編小説が増えてきたらそれをもとに本を出版してみるのも面白そうだ。





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