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AIに物語を書いてもらったら... 意外と面白くなった!!
noteでAIを使って文章を書くことができるようになった。
キーワードを入力するだけでAIが自動で記事を書いてくれる機能のようだ。
今回、その機能が使えるようになったので、試しに使ってみることにした。
AIが「物語」を書ける!?
僕が知っていたのは「AIが記事の見出しを考えてくれる」という程度だったのだが、実際にnoteで使えるAI機能を見てみると、驚くべき機能があった。
それが『童話を作る』という機能だ。
登場人物や話の流れを入力するだけで、物語を作ってくれる機能らしい。
「これを使えば、面白い物語が簡単に作れるじゃないか!!」
と興奮した僕は、早速この機能を使ってみることにした。
僕がAIに指定した物語の要素は以下の通りだ。
『主人公は桃から生まれた少年。道中で仲間を集めて、最後には鬼を倒す物語。』
桃太郎的なストーリーを書いてくれることを期待して、AIに童話の作成を依頼してみた。
AIが書いたストーリーを公開!!
待つこと数秒で、物語が完成した。
こちらが、AIが書いてくれた物語だ。
↓
かつてあるところに、桃の木からうまれた少年というアンディがいました。彼は、自分が桃からうまれていることを忘れずに、旅に出て行きました。
彼は村を訪れる中でいろんな動物たちと知り合いをしていくうちに、家族の心が芽生えて行きました。アンディは、仲間たちとともに驚異の空間、「魔法の遊園地」を目指して旅を続けていきました。
魔法の遊園地に着いたとき、アンディは悪い鬼を見つけました。鬼は魔法の石を盗んで、仲間たちを深い眠りに封印してしまったのです。アンディは鬼のすがたを見て激しい恐ろしさを感じましたが、怖がりで近づくことなく、仲間を助けようと勇気を出して立ち上がりました。
アンディの挑戦に驚き、鬼は許しを下しましたが、その鬼に「協力する仲間が三人までだけいいよ」と言ってきました。イソップの教えを思い出し、アンディは鬼の言葉を信じずに頑張り…
…なるほど。
なかなか面白い。
ちなみに、文章が途中で終わっていたのだが、この理由は不明だ。
もしかするとこのAI機能には生成できる文章の文字数が制限されているのかもしれない。
さて、この文章を読んでみて、驚いたところがいくつかあった。
①主人公の名前が特殊だった
まず驚いたのは、主人公がまさかの「アンディ」であった点だ。
「桃太郎」とは言わずとも「〇〇太郎」くらいの和風な名前が出てくると思ったのだが、なぜか海外の少年のような名前が出てきた。
AIが決める主人公の名前は完全にランダムなのだろうか?
気になったので他の物語も書いてもらったのだが、「ション」だったり「トム」だったりした。
こちらが指定しない限り、それっぽい海外の名前を選ぶように設計されているのかもしれない。
②独創的なワードが出てきた
次に驚いたのは、「魔法の遊園地」というワードが出てきたことだ。
僕は「鬼を倒しに行く」と言っただけで、「魔法」も「遊園地」という言葉も使っていない。
だがAIはその言葉を自分で考えて、独自に「魔法の遊園地」という言葉を作ったのだ。
noteに導入されたAIが「独創性」を持っている、というのはニュースで見たのだが、本当に想像力を持っているかのような文章を書いてくれているようだ。
もちろん、ネット上のどこかから「魔法」「遊園地」というキーワードを引っ張ってきたのだろうが、それでもAI自身の独創性を感じずにはいられない。
③そこそこ面白い文章になっている
もう一つ驚いたのは、それなりに面白そうな話になっていることだ。
細かいところで意図の分からない展開はあるが、それでも少しテコ入れをすれば面白いストーリーになりそうな印象を受けた。
特に、最後の方にある以下の文章には魅力を感じた。
アンディの挑戦に驚き、鬼は許しを下しましたが、その鬼に「協力する仲間が三人までだけいいよ」と言ってきました。イソップの教えを思い出し、アンディは鬼の言葉を信じずに頑張り…
展開としては、鬼は「3人まで仲間を呼んでいいよ」と言ったけど、アンディは「きっと騙そうとしているぞ…」と感じて、鬼の言葉を信じなかった。ということだろう。
ここで登場する「イソップの教え」は、おそらくイソップ童話に登場する物語の一つを指していると思うのだが、正確にはどの物語指しているのか分からなかった。
可能性として高いのは『犬と鶏と狐』という物語だろうか。
大まかなストーリーは以下の通りだ。
犬と鶏が森に行き、夜になったので鶏は木の枝にとまり、犬は木の下のうろで眠りました。
夜が明けると、鶏は「こけこっこー!」とときを作りました。それを聞きつけた狐が、こいつを食ってやろうとやって来て、木の下から呼びかけます。
「なんてすてきな鶏くんなんだ。ぼくんちで朝ごはんなんてどう?」
鶏が答えて言うには、
「うれしいね。友だちもいっしょに連れてっていいかな? 木の下のうろでまだ寝てるんだけど」
狐は木のうろに顔を突っこんで言いました。
「ぼくんちで朝ごはんなんてどう?」
すると犬が飛び出して、狐の鼻面に襲いかかったのでした。
これと同じように「仲間3人まで呼んでええよ」と優しい言葉をかけてくれたけど、それは自分を騙そうとしているだけなのだ、と思ったということだろうか。
もしそうだとしたら、AIはかなり賢い気がする。
イソップ童話の教訓を持ち出して物語の転換点にするなんて、なかなか思いつくようなものではない。
AIは結構すごいぞ!!
試しにAIに物語を書いてもらっただけだったのだが、その賢さに驚く結果になった。
面白い展開を考えてくれるし、AI独自のフレーズやワードも組み込んでくれる。
この物語をベースに肉付けをすれば、そこそこ面白いストーリーが書けるようになるかもしれない。
短編小説を書いている身としては、「AIなんてアカン!! 人間が書かなきゃダメなんや!!」と言いたいところだが、大まかなストーリーはAIに任せてみるのも良いかもしれない。
大部分の肉付けは人間側がやるわけなので、面白い物語にするためには、書き手の実力がかなり重要な要素になりそうだ。
これからはこういった創作の仕方が選択肢に入ってくるのだろうか。
「仕事が取られるかもしれない」という危機感以上に、作品の可能性が広がることへのワクワク感が優っている。
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