風呂上がりに前歯が吹っ飛んだ話。
僕が社会人2年目の時の話だ。
当時僕はIT系の会社に勤めていて、いつも夜遅くまで仕事をしていた。その日も夜まで仕事をしていて、かなり疲れた状態で自宅に帰ってきた。当時の僕は仕事終わりにコンビニかスーパーで弁当を買って帰るのが日課になっていた。今思えばなんとも不健康極まりない習慣だ。
その日もいつもと同じようにスーパーに寄って、安売りになっていた弁当を手に取った。その時、見慣れた銀色の缶が僕の視界に入った。「ドライ」「生」「辛口」と書かれたその缶を見て、僕の喉が唸る。
きっ