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肺炎球菌ワクチン 新しいワクチンが日本で承認されたので 

日本で承認されているワクチン
PPSV23; ニューモバックスⓇNP
PCV13、プレベナー13®
PCV15; バクニュバンスⓇ 新しく承認された。2022年9月に国内薬事承認

 肺炎球菌ワクチンには、肺炎球菌結合型ワクチン(PCV)と肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV)の2種類があります。PCVは、肺炎球菌のいくつかの種類に対する免疫を身体に提供します。このワクチンは、肺炎球菌の表面に見られる特定の蛋白質(結合タンパク質)と、細菌の外部を覆っている被膜(ポリサッカライド)の一部を含んでいます。PPSVは、肺炎球菌の外部被膜(ポリサッカライド)のみを含んでいます。

 肺炎球菌は約100種類の血清型が存在し、これらのワクチンはその中の13種類もしくは15種類または23種類の血清型に対する免疫を誘導します。PPSV23は多くの血清型をカバーできる利点がありますが、免疫誘導能に課題がある可能性があります。

 日本では、簡単に言うとまずはPPSV23の接種を行う方針としています。肺炎球菌ワクチンを接種したことがないもしくは不明な場合にはPCVからの接種も検討してよいのではとなっています。
 アメリカでは簡単に言うとPCV15もしくはPCV20の接種を行う方針としています。アメリカではすでにPCV20のワクチンがありますので日本とはスタンスが違います。

 基礎疾患のある患者はその重症度に応じてPCV13/PCV15-PPSV23による連続接種を検討する事とされています。また、免疫不全状態のある患者はPCV13/PCV15-PPSV23による連続接種が検討されます。これらのハイリスク者においては、その感染リスクを考慮してPCV13/PCV15接種後1年以内のPPSV23接種を検討することも考えられます。

 ただし、個人の健康状態や既往歴などによって、最適なワクチン接種スケジュールは異なる場合があります。医師や医療専門家に相談して、個人に適したワクチン接種スケジュールを決定することが重要です。

 肺炎球菌ワクチンは歴史も長く、安全性も高いとされています。(私の経験でも肺炎球菌ワクチン(PPSV23もPCV13どちらも)は接種後の疼痛や腫れしか経験がないです。)

 PPSV23とPCV13/PCV15の連続接種時の接種間隔

①PPSV23の再接種間隔 PPSV23接種後5年以上の間隔をおいてPPSV23を再接種することが可能である。

②PCV13/PCV15接種後のPPSV23の接種間隔 PCV13/PCV15とPPSV23の接種間隔については、その安全性と両ワクチンに共通な血清型特異抗体のブースター効果が確認されている1年から4年以内に行うことが推奨される。

③PPSV23接種後のPCV13/PCV15の接種間隔 PPSV23接種後のPCV13/PCV15接種について、PCV13/PCV15接種によって先行するPPSV23接種後以上の免疫応答は得られないものの、1年の間隔が保たれれば、その安全性には問題が無いことが確認されている。

日本の高齢者の肺炎球菌ワクチン
https://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=51

アメリカの高齢者の肺炎球菌ワクチン接種
https://www.cdc.gov/vaccines/vpd/pneumo/hcp/who-when-to-vaccinate.html


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