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喋らずにアウトプットに集中したら、みんなスッキリしちゃったみたい💦【第355回 読書会開催レポート】

 思いつきで実験的に「喋ってはいけない、読書会」を開催してみました。実験回のため人数控えめで募集しましたが、運営メンバーも含めて8名で開催することができました。「喋らない」制約を設けることで、オンライン読書会がどう変化するのか、改善ポイントも沢山ありますが、喋らないことのメリットも見つかりましたよ♪

目指すゴールは喋らずに対話を楽しめる読書会

 今回の読書会のテーマはzoom開催にも関わらず、「喋ってはいけない、読書会」です。もちろん、喋らないことがゴールではなく、声という伝達手段を使わずに、「本をとおして参加者どうしが対話を楽しむこと」がゴールとなります。

制約と誓約!!リスクはバネ!!

 「HUNTER×HUNTER」の念能力ではないですが、読書会も厳しい制約と誓約を設けた方が、面白くなる気がします。
 「やみ鍋読書会」ではカメラを封じることで、みんなの聞く能力がアップし、「聴くは何に効くのか?読書会」では質問を封じることで、みんなの発言者への集中力がアップしました。
 さらに、読書会の冒頭ではグランドルールを宣言し、参加者全員から承認を得ることで、参加者に誓約を守る覚悟が生じる訳です。
 まさに、「リスクはバネ!!制約と覚悟が大きい程、読書会は面白く動く!!」なのです。

喋りを封じつつ、読書会する方法を考えてみた

 zoomで喋りを封じるのは簡単、みんなのマイクをミュートしてもらうだけです。声を使わずに対話を成立させる方法として、今回は次の4つの手段を想定してみました。

  1. カメラにジェスチャーや表情を映すことで伝えたいことを表現する

  2. 紙に文字やイラストを描いて、カメラに映して筆談する

  3. チャットに文章を入力したり、写真などの画像をアップして会話

  4. オンラインホワイトボード(Google Jamboard) に書き足していく

 当初の想定では、1. 2. だけでも対話は成立するのでは?と、安易に予想を立てていたのです。ところが、zoomは複数人とカメラをとおして、会話できるので、誰かがカメラに向かって情報伝達を始めたとしても、受け手が受信できたのか判断が難しいのです。なので、カメラ映像だけで対話するには、あらかじめルール(専門的にいうと、プロトコル)を決めておかないと会話が成立しないことが判りました。

 3. のzoomチャットであれば、会話は成立しますが、複数人で同時に発言を繰り返すと、どの発言が誰の発言と関連しているのか読み取るのが大変です。なので、複数人で同時に会話が繰り広げられる場面では、チャットという手段は、zoomの音声会話と次元が変わらない気がします。

オンラインホワイトボードには、音声通話を超える潜在能力がある

 今回、参加者同士の会話を補助する目的で、Google Jamboard を1枚用意して、参加者全員で共有してみたのですが、これが好評でした。Jamboardを使うのは初めてという方がほとんどでしたが、自然とみんな Jamboard にアウトプットするようになったのです。

当日の Jamboard 1枚目

 オンラインホワイトボードは読書会と相性が良いですね。その理由は次のとおりです。

  1. zoomで画面共有すれば、大して発言しなくても、参加者が使い方を自然と学ぶことができる。

  2. 文字だけでなく、画像も貼れるので本の書影や、手書き文字やイラストを写真に撮って共有することができる。

  3. 付箋で色分けできるので、参加者ごとに使う付箋の色を変えれば、どの付箋が誰の発言なのか一目で判別できる。

  4. 関係する発言は近くに連続して貼ったり、線でつなげれば、関連性がわかる。

  5. みんなが同時にアウトプットしても、思考の妨げにならない。逆に、みんながアウトプットするのにつられて、どんどんアウトプットしたくなる。

喋ってはいけない、読書会は成立する!!

 5. のみんなが同時にアウトプットしても邪魔にならないという点、これが「喋ってはいけない、読書会」の最大のメリットのような気がします。
  zoom を活用したオンライン読書会では、同時にアウトプットできるのは1人でした。このため、読書会の参加人数が5人以上に増えてくると、必然的に全員が対話に参加できる時間を確保するため、ブレイクアウトルームでグループ分けが必要となります。
 グループ分けすると当然ながら、他グループの対話に混ざることはできません。一期一会を楽しむという意味では、グループ分けして対話することはメリットなのですが、各グループで対話を成立させるには、全てのグループにファシリテータ役が必要となります。

 今回やってみた感想として、Jamboard のような、オンラインホワイトボードを活用すれば、グループ分けしなくても大人数で同時多発的に対話ができそうな気がしてきました。

Jamboardの弱点

 Google Jamboard はユーザ登録なしで手軽に共有ができ、文字や線・図形だけでなく、画像も自由に貼れるのでとても便利なのですが、ホワイトボードのスペースが限られているという制約があります。

 ボードの余白が少なくなってきたら、次のボードに移って行けば良いのですが、新しいボードに移ると会話の連続性が途切れてしまう気がします。
 なので、ボードの広さが制限されないサービスの方が使い勝手が良いと思われます。この点を考慮して、第2回ではオンラインホワイトボードサービスの最大手miroを使ってみようと思います。

短時間でアウトプットに集中して、みんな満足できた模様?

 Jamboard が大活躍してくれたことで、好評のうちに「喋ってはいけない、読書会」は終了です。気づきと行動宣言も、参加者のみなさんにJamboard に書き出してもらうことができました。
 そのためか、モーニング読書会では毎回読書会の終了後に、「今日の読書会の気づきと行動宣言」を秘密のFacebookグループに投稿してもらうようにしているのですが、今回は誰からもコメントを貰えませんでした。(・ω・;)

 きっと、慣れない Jamboard にアウトプットしまくったので、Facebookグループに同じことアウトプットする気力も必要性も残らなかったものと、想像しております💦

次回は対話を成立させたい!

 今回は実験開催ながらも、Jamboard を活用できたことで、オンラインホワイトボードを活用した読書会の可能性を感じることができました。ただ、zoomのブレイクアウトルームで対話するレベルには、遠く及ばなかったことも事実です。しかしながら、対話が成立する片鱗は見えたので、次回は参加者同士の対話を成立させるべく、「喋ってはいけない、読書会」をブラッシュアップして行きたいと思います。

次回は5/11(水)早朝に開催します。

hiroheartさんの感想をnoteに投稿頂いてました

 たくわんの開催レポートに先駆けて、開催翌日には参加頂いた感想をnote記事にまとめて頂いておりました。
hiroheartさん、ありがとうございます!!

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みなさんの参加目的

メモしてませんでした💦

読んだ本

『 香港、深圳、そして武漢 ― 抗議デモから繋がるもの、その行方』

気づき・小さな一歩

みんなの気づきと小さな一歩

次回以降の予定

次のPeatixサイトより、みなさんのご参加をお待ちしております。m(_ _)m


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