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盗んで勝っていた小6の僕

今日も今日とて本を読んだ。
長倉顕太・著の「常識の1ミリ先を考える」という本だ。
毎日noteでアウトプットするようになって、今までにない高ペースで本を読むようになった。とても良い循環だ。

あなたは「10万部売れる本を作ってください」と言われたときに作る秘訣を知っているだろうか。

この本は、そんなベストセラーを何作も生み出す編集者のいわゆる成功本。いかにしてベストセラーを生み出すのか、15の秘訣が公開されている。

それも具体的にわかりやすく。

秘訣でも紹介されているテクニックが本書にもふんだんに使われていて、説得力しかなかった。気づけば没頭して3時間読んでいて、あっという間に読み終えてしまっていた。

細部までこだわられた文章にしてやられた。

ただ、15の秘訣と言っても特段珍しいものではない。マーケティングについての本に書かれているような有名な法則を捉えたものだったり、本を良く読む人であれば知っていることばかりだ。

人は疑問を解決せずにはいられない性格を持っていることや潜在意識を刺激することだったり。初めて本を読むようなまだ知識が浅い人にとっては、たしかに「秘訣」と言わんばかりの画期的な方法に見えるだろう。

しかし、こういった本を読む界隈の人はきっとすでにこんなテクニックは知っている。そして、この本の読者の大半はきっとそんなこと知っている人たちだろう。

「だからこの本は学びが少なかった。」
そう言いたいわけではない。
むしろ、深い学びがあった。

それは、やっぱり「活躍する人は愚直に学んだことを実行している」ということだ。


成功法則やビジネス書、自己啓発書といった本を毎年のように売れるのは、みんな読んでもそれを実行しないからだ。だから、成功しない。成功しないから成功法則を読む。そんなからくりだ。

出版業会では売れる周期というのがあるそうで、そういったタイミングを見計らって本が出版されているらしい。この筆者も、そういった出版業界のからくりや流れを利用して戦略的にヒットを生んでいるとのこと。

筆者は、ベストセラーを生み出す15の秘訣を語っていたが、僕にはもう分かり尽くしていることをただ愚直に取り組んだことを語っているように聞こえた。

だから、筆者は活躍することができたんだと。僕はそう受け取った。

活躍するかはテクニックではない。愚直にそのテクニックを実行するかどうかだと。


僕はひねくれた性格が邪魔して、人の真似を嫌うことがある。人と同じことをするのも嫌いだ。

人と同じことをすると、人と同じになるということで、それはすなわち希少価値の観点でいくと価値がなくなると思っているからだ。だから、いわゆる成功本を読んでも、いろんな理由をつけて実行しないものが多々ある。

ただ、これがいかに自分の成功の邪魔をしているかに最近うすうす気づいていた。そして、この本を読んで、それが確信に変わった。

毎年数多くの本を読みながらも、いま自分が活躍できていないのがなによりもの説得力である。

「世の中にまだ出てない画期的なアイデアはないか」
「世界のだれもやったことのないことをやろう」
そんなものはない。
そんなもの売れない。

早急にこんな考えを改めなければならないなと。


結局、筆者の1番伝えたいこと「ヒット作を1ミリずらして盗む・パクる」
これこそがサービスが飽和した現代において活躍する方法なのかなと。

思えば僕もサッカーを始めた幼少期、うまいやつの技術を死ぬほど盗もうと考えていた。サッカー選手の真似をしたり、上手いチームメイトの真似をしたり。そんなことを繰り返して、うまくなってきた。

それがいつしか、謎のプライドが邪魔したり、変に頭が賢くなってしまって、真似をするということを悪いことのように思うようにしてしまっていた。

今素直な気持ちで正直に振り返れば、僕のサッカーの全盛期は小学6年生の頃だったと思う。

結局そういうことだ。


なんて馬鹿なことをしていたのだろうか。
素直に良い人の良いところをどんどん真似して吸収していけばいいのに。

子どもの頃はみんな真似をする。大人の真似をして、言葉を覚えたり、物事を習得していく。

なぜ人は歳をとると素直に人の真似ができなくなるのだろうか。

一つ考えられることとして、勘違いがあると思う。「真似をしたらバレる」と思っているのだろう。

でも実際、サッカーでもインサイドキックでパスしているからと言って「真似してる」とはならないし、マルセイユルーレットをしたからといって「ジダンの真似じゃん!」とはならない。

同じことをするにも、誰がやるかで結局ぜんぜん違うものとして人は捉えるのだ。

だから、常に先駆者じゃなくていい。マイクロソフトやアップルのように後発で成功した企業はたくさんある。いかにしてパクって自分のものにするか。これこそが現代には必要なことじゃないか。

プライドも何も捨てて、どんどん人の良いところを盗んでいこうと思う。

ということで、さっそく昨日からタイトルをこだわってみた。そして、文章の最後に、次回の予告のようなものを入れてみた。文中にはふんだんに疑問を投げかける文章をいれてみた。

こうして小さいことから少しずつパクっていこうと思う。



次回は、「若いは2億円に値する」と題して、僕が「若い」というのをどう捉えて生きているのかについて書く。
お楽しみに!

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