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本の紹介111冊目 『イシューからはじめよ』

こんにちは、TAKUです。

今日紹介するのは、
安宅和人さんの著書『イシューからはじめよ』です。

この本は、『シン・ニホン』の著者、そして
慶應義塾大学の教授でヤフーCSOでもある著者が、

コンサルタントをはじめ、
研究者、マーケター、プランナーなどが
学ぶべき知的生産の「シンプルな本質」を
思考するための術を綴っています。

【著者の安宅和人さんについて】

著者は、慶應義塾大学環境情報学部教授で、
ヤフー株式会社CSO(チーフストラテジーオフィサー)、データサイエンティスト協会理事・スキル定義委員長でもあります。

東京大学大学院生物化学専攻にて修士課程修了後、マッキンゼー入社しました。

4年半の勤務後、イェール大学脳神経科学プログラムに入学し、2001年春、学位取得(Ph.D.)しています。

ポスドクを経て2001年末マッキンゼー復帰に伴い帰国し、2008年よりヤフー、2012年7月よりCSO(現兼務)となりました。

2016年春より慶応義塾大学SFCにてデータドリブン時代の基礎教養について教えており、2018年9月より現職です。

その他にも、

・内閣府総合科学技術イノベーション会議(CSTI)基本計画専門調査会委員
・官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)AI技術領域運営委員

なども務めています。

【バリューある仕事とは何か】

著者はバリュー(価値の高い仕事)とは、
2つの軸から成り立っているといい、
それは「イシュー度」「解の質」だといいます。

ここでのイシュー度とは、
「じぶんのおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ」であり、

質の解とは、
「そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い」です。

ただ努力すれば良いという「犬の道」ではなく、正しい問題に集中した「正しい訓練」が必要になります。

【「解く」前に「見極める」】

ここで多くの人が仕事をする際に、
まずは解の質を求める傾向にありますが、
大切なことはイシュー度だといいます。

著者は、
問題に対してまず解を出すのではなく、
そもそもの「イシュー(の見極め)からはじめる」ことが大切だといいます。

そして「そのためには何を明らかにする必要があるのか?」という流れで分析を設計していきます。

ここで著者は、よいイシューの条件として、

・本質的な選択肢である
・深い仮説がある
・答えを出せる

これらが大切だといいます。

また、イシューを特定するための情報収集として、以下の方法で考えるための材料を入手する必要があります。

・一次情報に触れる(モノづくり、販売における現場)
・基本情報をスキャンする(世の中の常識・業界の基本的なこと)
・集め過ぎない・知り過ぎない(知識に偏り、新たな知恵が出なくなる)

このようにして、本質的なイシューを
見つける必要があるのだと学びました。

【イシューを分析し、ストーリーラインを組み立てる】

著者は、イシューを見極めた後は、
解の質を向上させる作業として、
「ストーリーライン」と「絵コンテ」が大切だといいます。

そこで、まずはイシューを分解するフレームワークを作成し、「WHYの並び立て」「空・雨・傘」と呼ばれるピラミッド構造を利用して、
ストーリーラインを組み立てていきます。

まずはイシューを見極め、
そこから解の質を向上させるラインを組み立て、実際の分析を進めることが大切だと学びました。

【最後に】

本書は、『シン・ニホン』の著者、
そして慶應義塾大学の教授でヤフーCSOでもある著者が、

コンサルタントをはじめ、
研究者、マーケター、プランナーなどが
学ぶべき知的生産の「シンプルな本質」を
思考するための術を綴った本です。

ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!

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