成功者は過度なリスクを取ったのか?
久々にアダム・グラントのORIGINALSを読み返しています。
この本は何か新しいことを始めたい人や、一風変わったことで社会の常識を覆したい人に非常に価値がある本です。
何回かに分けてORIZINALSについて書いていきます!
まずは結論です。
結論
成功者は過度なリスクを取ったのか?
一部例外はあるが、答えは成功者は過度なリスクを取っていません!
保険をかけろ
今この記事を読んで頂いている方はどうですか?
何か新しいことを始めるとき、それに100%のリソース(時間とお金、人)を注ぐでしょうか?
以前の私なら注いでいたかもしれません!(汗
本書では、20代〜50代の約5000人以上のアメリカ人起業家を調査したところ、起業に専念することを選んだ人は自信に満ちたリスクテイカーであることがわかり、一方で本業のかたわら起業(副業も含む)した人は、リスクをなんとか避けようとし、自信も低かったようです。
ここで驚きの結果が出ます、本来なら起業に専念するリスクテイカーの方が上手くいくと思いがちですが、起業後の数値は33%も本業を続けていた人の方が、起業後も存続している可能性が高かったようです。
そしてアメリカのビジネス雑誌の「ファスト・カンパニー」の調査でも最も革新的な企業の創業者ほど、起業後も本業を数年続けていたようです。
代表的な例
社名 創業者 職業
ナイキ フィルナイト 会計士
アップル スティーブウォズニアック HP(エンジニア)
グーグル ラリーペイジ 大学生
(上記は本書で紹介されている一部です)
本当のリスクとは?
もしあなたがカリスマ起業家でなければ、リスクを極限まで減らすことが成功への近道です。
その方法がリスクポートフォリオを活用することです。
本書ではある分野で危険な行動をとるなら別の分野では慎重な行動をすることによってリスクのレベルを弱めよう(分散)とすることが大事だと言っています。
それがリスクポートフォリオです!
これは投資全般でよく言われる
一つのカゴに全ての卵を入れるな
ということですね。
さらに著者はここで重要なことを教えてくれます。
リスク分散が日常生活の精神的安定に繋がり、成功の確率をグーんと上げてくれると言っています。
確かにそうですね。
一つのことに全力投球するのも良いですが、その投資先(企業)が傾くと、自分自身も一緒に傾いてしまいます。
そのような環境下では精神も安定しません。
人的資本という言葉があるように精神面からの自己管理能力も大切です。
知っておきたいリスクに関する格言
エンデバー社の共同創設者で最高経営責任者のリンダ・ロッテンバーグの格言です。
もっとも優れた起業家は、あらゆるリスクを冒そうという人ではなく。リスクテイキングからリスクをとり除こうとする人です。
すなわちリスクポートフォリオのバランスの取れる人です。
どうでしょうか!?
このことを念頭におき、もし起業前に本業を続けるか悩んだ場合は、是非この記事のことを思い出してください。
できる限りリスクを減らしみんなで成功しよう!!
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