僕が新卒時代に言われていた3つのこと

新社会人向けに、僕が新卒のときに言われた言葉を紹介します。

社外のトップビジネスマンを基準にしろ

新社会人になるとほとんどの人の場合「同期」という存在がいると思います。互いに切磋琢磨したり、苦楽をともにしながら良い付き合いをしていくべきなのは間違いない。

しかし僕が教わったのは「同期とつるむなら優秀な先輩とつるめ」ということでした。新卒からゴリゴリの少数精鋭ベンチャー企業に入り、フルフラットな組織文化だったので「同期と足並み揃えて一緒に成長しているようでは遅いし意味がない」ということを口酸っぱく言われました。

とにかく優秀な先輩と絡んで、仕事を教えてもらうなり盗めるところを探す。同期と楽しくやってる暇があったら先輩とランチや飲みに行けということです。

そしてそれよりも言われたことが、目標を社内に置くなということ。

活躍している先輩や慕っている先輩を目標にしたりあんなふうになりたいと思うものだと思いますが「世の中にはもっと活躍しているビジネスパーソンはゴマンといるからそこを基準にしろ」ということをお世話になった先輩に何度も言われました。

具体的にはリクルートやサイバーエージェントなど、若くても裁量を持って成長し活躍できるような一流の会社において全社MVPを取るような一握りの人間を想像して、彼らと社外で対等に渡り合えるか?彼らと一緒に仕事をしても自分のほうが優れていると思えるか?を常に考えろと。

ぜひ新卒からバリバリ活躍したいと思っている人や、会社からの大きな期待をされていると感じる人は、そういった人たちを基準にしてみて下さい。その人だったらどう考えるか?を常に考えてみて下さい。

出社時間・挨拶・表情や服装など細かいところ1つ1つを想像して自分にトレースしていくのがおすすめです。

おそらく自分の中の基準が大きく変わると思います。

同期と比べてはダメです。

イケてないアドバイスや助言は無視しろ

これは大企業には当てはまらない可能性があるのですが、実力主義のベンチャー企業で働いている人にはぜひ気をつけてほしいポイントです。

新卒となるとどの先輩も可愛がりたいと思うし、新しい仲間が増えることは嬉しいと思うものです。そして良かれと思って自分なりの仕事のやり方やノウハウを教えてくれたり、あなたの言動を見て指摘やアドバイスをしてくれます。

ただし、アドバイスや助言をくれる先輩が必ずしも優秀で活躍しているとは限りません。活躍していない人からのアドバイスは基本無視でOKだと思います。なぜならそのアドバイスを聞いても活躍できないから。

ただし角が立たないようにうまく聞き流すことや、意味がないと思ったらすぐに辞めればいいと思いつつも一旦はアドバイスを実践してみるなど、器用に振る舞うことも実は大切です。

アドバイスレベルであれば無視をしたり取り入れないことはやりやすいのですが、厄介なのは業務内容の指示やタスクを振られたときです。「それやる意味あるんですか」という仕事や依頼を振ってくる先輩は本当にめちゃくちゃ多いです。

意味のある仕事を生み出して実行できない人は活躍できないし、そういう人が意味のある仕事を後輩に振れるはずがありません。とりあえずこれをやっておけばいいんじゃない?というなんとなくの仕事を思いつきで与えてるだけです。例えば営業に行かないのに名刺交換の練習をさせたり、資料を作らないのにパワポのマニュアルを渡したりなどです。

結局「いまその瞬間に意味のある仕事」をしない限り人は仕事に意義を見出すことはできず、目的のないままに時間だけが過ぎてしまいなにも定着しません。

実際に提案資料を作るのが半年後なのにパワポの勉強をさせられても全く身につかないだろうし、SNS広告の入稿作業の一部をサポートしているだけのときに分厚いコトラーのマーケティングの本を読めと言われても何も頭に貼りません。

それなら営業で忙しい先輩の請求書の処理業務を代わりにやらせてもらうとか、広告の入稿だけではなく管理画面を見て自分なりにレポーティングを手伝うとか、一見雑務に見えるような業務をしたほうがよっぽど仕事の意義が見いだせるはず。

とにかく先輩に何かを教えられたときや仕事を依頼されたときは、本当にそれが意味のあることなのか、今の自分やチームにとってベストなことなのかを考えましょう。そして勇気を持ってNOと言えることや、目的を教えて下さいと聞けることが大切です。

自分の頭で考え取捨選択をし、自分の判断に責任と自信を持つ。そしてさっさと成長して成果を出して、イケてない諸先輩方を追い越していけばなんら問題はない。

ちなみに自分が尊敬している先輩や、明らかに周囲から認められていて活躍している先輩に関しては、どれだけ意味がわからなくても腑に落ちなくても「イエスマン」としてとにかく「鵜呑みにしてやる」こともすごく大切です。優秀な先輩というのは自分の理解が及ばない高い視点や広い視野から考えた上で自分に要求をしてくれているので、変に理解しようとせず「この人が言うなら間違いない」と無条件に鵜呑みにしましょう。そういう先輩を早く見つけてかわいがってもらうことも同時にやりましょう。社長だから部長だからいいとかそういう肩書は関係ないです。自分が心から尊敬できる人や周囲から絶大な信頼を得ている人を見つけることです。

相談は自分よりもエネルギーに溢れている人にしろ

仕事は基本的にうまくいきません。まずこれを受け入れて下さい。絶対に凹むことはあるし、自分の出来なさに嫌になることもあります。

そんなネガティブ感情のときに誰に相談をするのか。これがすごく重要です。

一番やってはいけないことが、同期や仲のいい友人に相談をすること。

この人達は絶対にあなたの悩みを解決できません。

やってくれるとしたら「うんうんわかるよ」と親身になって聞いてくれるだけです。そして結局得られるものは「なんかスッキリした」という感情だけ。根本的には何も解決していないのでまた同じ壁にぶつかり、そしてまた意味のない相談を繰り返します。

相談すべきは、自分よりもエネルギーが溢れてネガティブ感情なんて感じさせない人。そういう人から辛いときやうまくいかないときの考え方を学びましょう。冒頭にも言ったとおり仕事は簡単にうまくきません。これはあなたが優秀だと思っている人やポジティブだと思っている人も同じです。

常に仕事を楽しんでいる人やエネルギーにあふれている人から、仕事がうまくいっていないときやネガティブ感情が湧いてきそうになるときの対処法やマインドセットを徹底的に学びましょう。

あとは自分と同じ悩みを過去に経験をしていて、すでにそれを乗り越えてそうな先輩に相談するのもいいと思います。

とにかく相談は「直接的に自分の悩みを解決できる人」だけにするべきです。

「気持ちだけでも分かって欲しい」「聞いてもらえるだけで楽になる」というような心理で、解決能力のない同期や仲のいい同僚に話したくなる気持ちもわかりますが、気づいたらお互いの不満の吐け口になってしまったり、中心で活躍している人には言えない弱者の陰口を裏で言ってしまうことになり、チームや会社にとっても本当に良くないです。

相談は解決できる人にする。愚痴は知り合いの見ていないTwitterの裏垢でやりましょう。

まとめ

いかがでしたか?これからも若手ビジネスパーソン向けに役に立ちそうな自分の実体験に基づくような話を書いていければと思います。

他にも自分はこんなことを言われている(言われていた)というようなことがある人は、ぜひコメントやTwitterなどで教えて下さい!

では!


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