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はじめてフィルムカメラを使うあなたへ2022版

こんにちは
フィルムカメラ大好きTKです

 先日東京でお仲間に誘われて参加した国産二眼レフ写真展は大盛況のうちに無事終了しました 

国産二眼レフ写真展 来てくれた友人


ああ楽しかった、、写真展にはフィルムユーザーも数多くご来場いただきました 意外だったのがフィルムカメラを使ったことがない方もマニアックな国産二眼レフ写真展にきてくださっていたことです 在廊中にフィルムの写真っていいですね、フィルムカメラ気になりますというポジティブなお言葉をたくさんいただきました 会期中はカラーフィルムは高い、どこにもないんですよということをひたすら嘆いていました しかし在廊後お店に足を運ぶと

「カラーフィルム普通にあるやん、、」

もちろん一人2本までと購入制限はありましたがカラーフィルムがある、、(大阪の小さいカメラ屋さんはほとんどない) 東京の小さいカメラ屋さんすごく仕入れ頑張られてます もしかしたら仕入れ状況が多少改善してきてる?少し話が逸れました 話しを戻しましょう フィルムカメラに興味を持たれた方に向けてフィルムカメラのあれこれをぼくなりにまとめてみました

フィルムカメラはどこで購入できるのか

1.中古カメラ取扱店

街中でよく見かけるカメラのキタムラさんなどを筆頭に数多く存在します お店は実店舗があれば触ること、フィルムカメラに詳しい店員さんに相談することも可能で補償などもあります 一番おすすめです 

2.ネット通販

近所に実店舗がない方はこちらになると思います 1で紹介したカメラのキタムラさんなどもネットショップも展開されています 整備済み、補償付きの製品を購入することをオススメします

3.フリマサイト

価格は安いですが初心者にはオススメしません 動作品、整備済みと書かれていても動かない可能性もあります 個人間のやりとりなのでトラブルも起こりやすいです

フィルムカメラの種類

1.35mmフィルムカメラ

もっとも一般的なフィルムカメラです

2.ハーフカメラ

35mmフィルムを使用しますが35mmの半コマ分で1枚で撮影が出来るものです フィルムが高い今かなり助かるカメラです

RICOH AUTOHALF

2.APSフィルムカメラ

35mmフィルムよりもフォーマットが小さいフィルムです いまは製造されていませんがたまにフィルムカメラ本体は中古で販売されています 35mmフィルムカメラと間違えて購入しないように気をつけましょう

3.110フィルムカメラ

こちらも35mmフィルムよりフォーマットが小さいです こちらはまだフィルムも販売されていて購入することが可能です こちらのフィルムカメラは非常にコンパクトなので35mmフィルムカメラと間違えて購入することはないと思いますが念のために注意してください

4.127フィルムカメラ

こちらは35mmフィルムよりフォーマットが大きいです こちらもまだフィルムも販売されていて購入することが可能です ほとんど見かけませんが35mmフィルムカメラと間違えて購入しないように注意してください 二眼レフを購入される際は4×4というフォーマットがこちらになります 6×6フォーマットと間違えないように気をつけましょう 

4.中判フィルムカメラ

120、ブローニー、中判など呼び方は様々です 35mmフィルムよりフォーマットが大きくなります 二眼レフもこちらのフィルムを使用するものがほとんどです カメラ自体もサイズが大きく間違えることはほとんどないかと思います

Pentax 6×7

5.大判フィルムカメラ

4×5判、8×10判などのかなり大きいフォーマットになります なかなか店頭でも見かけることもありません ユーザーも35mmフィルムカメラに比べるとかなり少ないです しかしまだフィルムも購入することは可能です

TOYO VIEW(4×5)

フィルムはどこで購入するの(2022年10月時点)

 実はいまからフィルムカメラデビューする方々には厳しい状況にあります それは世界的な35mmカラーフィルム不足です(噂では金属パトローネがないことが原因?) そのため筆者もカラーフィルムを入手することが出来ず非常に困っています 現在FUJIFILMがXTRA400という海外向けに販売していた製品を国内向けに販売してくれていますが1本1650円となかなか高価です、、せめて1000円前後になってもらわないと初心者にはハードルが高いと思います 11月ごろにはフィルムの供給も徐々に改善するという話も聞きましたがあくまで噂です こればかりはただただ改善されることを願うしかありません 本題に戻ります

1.街のカメラ屋さん

 フィルムカメラ購入のときも書いたカメラのキタムラさんなどの量販店で購入することが可能です しかし現在大手と呼ばれるヨドバシカメラ、ビックカメラにはカラーフィルムがほとんどない状態です 街のカメラ屋さんの方が頑張っている印象です

2.通販サイト

 量販店の在庫は軒並み在庫なしの状態が続いています 街のカメラ屋さんで通販も頑張っておられる店舗を探すしかない状況です 下手にAmazonなどで価格が釣り上げられているものは購入しないようにしましょう

3.フリマサイト

 フィルムを出品されている方も数多くおられます しかし多くの方が法外な値付けをされています フィルムには使用期限があり期限を切れているものに関しては正しい発色をしてくれません とくに35mmカラーフィルムの期限切れはオススメしません せっかくのお写真、思い出が台無しになってしまいます あくまで自己責任でお願いします

35mmフィルムカメラを使ってみよう

35mmフィルムカメラの種類

35mmフィルムカメラにもいくつか種類があります

1.コンパクトフィルムカメラ

例、CONTAX T2,CANON AUTO BOY,Konica BiG mini

Nikon35Ti

 一般のユーザーが使いやすいようなコンパクトで携行性に優れているものです 価格はピンキリで1万円前後のものから高価なCONTAX Tシリーズなどは10万円以上で取引されていたりします コンパクトフィルムカメラは見た目がかわいいので若い女性などライトユーザーにもオススメです フィルムカメラのなかでも一番人気があるかもしれません

2.電子式一眼レフ フィルムカメラ

例,CANON EOS1,Nikon F6

Nikon F90

 一眼レフカメラというものはデジタルでもありますので分かる方は多いと思います レンズが交換できるカメラです 電子式ということもあって電池を用意する必要があります スイッチを入れると自動でフィルムを巻き上げてくれて撮影後は自動で巻き戻してくれる(コンパクトフィルムカメラも同様)仕様になっていて非常に便利です デジタルカメラのように絞り優先(A),プログラムモード(P),シャッター優先(S)などのいまでは当たり前な便利なモード設定も存在します なのでフィルムカメラデビューにも非常にオススメです

3.機械式一眼レフ、レンジファインダー フィルムカメラ

例,Nikon F3,OLYMPUS OM-1,Leica M6

Nikon F

 機械式ということでフィルムの装填、巻き上げ、巻き戻し、シャッタースピード、F値を自分で設定する必要があります 機械式のメリットは電子式と違って電池が必要なく電池切れの心配がありません 電子パーツがない為電子部品に由来する故障がありません 電子式カメラの難点は部品がない為修理ができない、断られることがほとんどということです それと違い機械式は修理を請け負ってくれるお店がまだ多く存在することです 操作にまずカメラの知識が必要なのでカメラ初心者の方には少しハードルが高いでしょうが壊れても修理できる面を考えると機械式の方がオススメなのかもしれません

フィルムカメラを実際に使ってみる

 そもそも今回の記事を書いたのは友人がフィルムカメラを使ってみたいということで自分の持っているカメラを譲ってあげることになったことがきっかけです 友人にフィルムカメラの説明も兼ねて記事を書こうかと なので今回譲ることになったNikon F801Sを使ってみたいと思います

Nikon F801S

1.フィルムを装填

裏蓋をあけます この際に埃があると写りに影響があるのでブロアーで軽く吹いておきます

フィルムを赤い表示位置まで引き伸ばします 故障の原因にもなるので伸ばしすぎも注意です(先日それで失敗した

裏蓋を閉めます

スイッチをONにしシャッターボタンを押します
すると自動で巻き上がりカウンターが1になります 
これで撮影できる状態になりました

2,フォーカスの設定を確認 Nikon F801Sの場合

C,S,MとありますのでSにしておきます Mはマニュアルなのでオートフォーカスが使えない状態になります

Nikonの一眼レフ機はこの形

3,ISOの設定

 フィルムには感度がそれぞれあってISO100,200,400などと表記されています 感度が高くなるにつれて暗い場所でもF値がかせげて撮りやすくなります この辺の知識はデジタルカメラを使っている方ならわかると思います 用途にあった感度のフィルムを購入して下さい このカメラの場合ISOを自分で設定する必要があるため 使用するフィルムのISOと同じ値に設定します

4,撮影モードを設定

今回使うレンズはAF Nikkor 24-50/3.3-4.5です AFが使用できて絞りも連動しますのでプログラムモード(P)にしておきます 暗い場所ではシャッタースピードが遅くなるのでフラッシュや三脚が別途必要になります 屋外や明るい場所で使用するのであればPにしておけば問題ないかと思います あとはカメラの知識がついてきたらシャッター優先、絞り優先、マニュアル撮影などを使用すれば良いと思います

5,撮影後

このカメラの場合撮影後はフィルムを巻き戻すボタンを押す必要があります ボタンを押しフィルムを巻き戻します

赤字の部分を同時に押す


巻き戻しが完了するとEMPTY(E)と標準されたら裏蓋をあけフィルムを取り出します もし巻き戻せない状態になれば現像を行ってくれるお店に持っていきましょう 絶対に裏蓋を開けないこと 光に当たるとせっかくの写真が全部だめになってしまいます、、

フィルムを取り出してOK

5,現像に出す

撮り終わったフィルムは現像に出さないと写真として見れません 現像→現像したフィルムをスキャンしてデータ化を行う→写真をデータorプリントしてようやく写真として見ることが出来ます 

ネガをスキャンしてデータ化を行う

6.ネガの管理

現像した際にデータとネガを渡されます ネガは必ず保存しておいてください 万が一プリントやデータを紛失した際にネガからプリントやデータ化することが可能です 出来るだけ暗所、湿度が低い場所に保存するようにしてください

日付け、カメラなどをメモしておくと便利

フィルムカメラを使うコストについて(2022年10月時点)

 現在、原材料の高騰などを理由に様々なものが値上がりしています 例に漏れずフィルムも値上がりしていますぼくがフィルムをはじめたとき(2019年)と比べて約2倍の価格になっています、、安いもので1250円程度です 現像代についてはカメラのキタムラを参考にすると現像、データ化(プリントなし) スマホ転送プランが1830円(税込)でした

カメラのキタムラ(リンクあり)

 つまり現像してデータ(写真として見れる状態)にするまでに3080円かかります (いま記事を書きながら衝撃を受けています、、 もっと安く現像してくれるお店もあります 自分が現像を出している個人でやられているラボだとカラーネガ現像データ化で300円(税込)、、(こちらも書きながら衝撃を受けていますw 

ヤフオクで出品されているラボ(リンクあり)
格安ラボで実際に現像していただいた写真 
クオリティーは全く問題なし


他にも色々格安ラボは存在しているのでその辺りはフィルムフリークのあめちゃんさんがYouTubeでわかりやすく解説してくださっているのでリンクを貼っておきます 

せっかくならあまり現像代を気にせず気兼ねなく撮影したいですよね〜

まとめ

 冒頭でも述べましたが写真展の際に出会った方々の話しでこの2022年にフィルムカメラをはじめてみたい そんな稀有な方々がおられることがとても嬉しかったです せっかくならそんな方々のサポートを出来たらと思いました ぼく自身フィルムカメラを始めたばかりのころ多くの方々に親切に教えていただきました フィルムっていいよねと語らえる仲間が増えたらとても嬉しいです 先日の写真展にこられた方々、写真展のメンバーのフィルムに対する熱量 これを肌で感じてフィルムは決して死なない

"Film Never die"

と強く思いました これからもSNSや写真展での写真、発信を通してフィルムの楽しさを伝えていきます そして少しでもフィルム界隈が盛り上がってくれたら幸いです ながくなりましたが最後までお付き合い頂きありがとうございました 

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