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めずらしい人生(音楽備忘録5)

久々の音楽備忘録書こうと思って、過去に何番まで書いたか確認すると、何故か5が抜けているじゃないか。はずかしい人生。

俺にとって、音楽とはやはりギター中心になってしまう。
初めて武道館で見たライブはSKID ROWだったし。
CD探してたら懐かしいものが出てきた。

CDジャケットの裏にチケットを記念に入れといた

これはファーストアルバムで、タイトルもズバリ「SKID ROW」だ。
バラードの「I Remenber You」は一生聴きたい名曲だ。ソロも名演。
ツインギターのバンドだが、俺はサイドギターのデイブ・スネイク・セイボ
が好きだった。

1992年といえば俺が丁度20歳になる年だ、このときはまだ19歳だ、浪人時代ということになる。その頃の国内ヒットソングで印象深いのは先日亡くなったKANの「愛は勝つ」と槇原敬之の「どんなときも」だろう。

バブル崩壊直後で、所謂「就職氷河期」の直前である。
大学進学こそ正義のような神話がまだ生きてきた頃だ。
この頃は大事MANブラザーズバンドの「それが大事」などの応援ソングが流行っていた。すでに世の中が停滞し始めていたのを受けての事だったのかも知れない。尤も学生だったし、そこまで世間には関心もなかったが。

浪人時代まだ普通にCDを買っていた時代に、めずらしくピアノ弾きのアルバムを買った。KANの「めずらしい人生」だ。
鼻にかかった甘い声で、女性に甘えるような曲を歌うKANだが
ゴリゴリのギターサウンドでシャウトしてる曲しか聴いていなかった当時の俺には新鮮だったのだ。
当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの山田邦子の深夜番組「やまだかつてないテレビ」のエンディングに起用されたことでブレイクした「愛は勝つ」がレコ大大賞を獲った後にリリースされた13曲収録のベストアルバムだ。

俺が持っていた唯一のKANのアルバムだ。愛は勝つが大ヒットした事で一発屋の雰囲気があるが、その後も名曲を送り出し続けた。
訃報に触れ、今では普通になったネット音楽配信アプリで最近良く聴いている。「まゆみ」や「世界で一番好きな人」は後年に残り続ける名曲だろう。

この「めずらしい人生」の曲を聴いていると、19歳の頃を思い出す。たまり場にしていた予備校裏の公園の風景が浮かんでくる。(10日日記参照)数年ぶりに聴いたのに歌詞が出てくるのは、俺が若かった事とどれほどよく聴いていたかを思わせる。

特に好きなのは、上京したはいいけどうまく行かず鬱々として過ごす日常を軽やかなピアノで綴った「東京ライフ」と、失恋の未練を壮大なストリングスで昇華させ、1人夜の空港を旅立つ男の情景を思い起こさせる「REGRET」
の2曲だ。

同じ時期にデビューしたKANと槇原敬之
互いに互いのことを「この人は天才だ。敵わない」とリスペクトし合っていたそうだ。

俺は基本的にバラードはあまり聴かない。恋愛にそれほど関心がないからかも知れないが、男が女に媚びるような曲は特に苦手だ。
しかし、何故かKANのバラードだけは嫌味に感じない。不思議だが、どこか軽めの歌声とあまり抑揚をつけない歌い方のせいかも知れない。

いつか機会があれば弾き語りで演ってみたい。。。気もする。

ご冥福をお祈りします



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