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元カノは学会員

お久しぶり。恥ずかしながらまだ生きております。

11/18日 創価学会の池田大作氏が亡くなったと速報が流れた。
享年95歳。ここ数年は人前に出ることもなかったように思う。
言わずとしれた公明党の支持母体であり、1999年の第二次小渕政権で初めて自民党と連立を組んで以来「踏まれても 付いていきます下駄の雪」などと揶揄されても、下野時代を経て20年以上自民と癒着して国益を損ね続けている。
が、近年は会員の減少と高齢化に喘いでいるようだ、頼りの自民党もこの体たらくで、ボロボロの下駄の鼻緒がいつ切れてもおかしくない有様だ。
そこへ来て、このカリスマの訃報である。どこぞの大手芸能事務所の様になりはしないかと、余計な心配をしている所だ。

今回話したいのはそんな事ではない。

俺にとって創価学会と言うと、ある1人の女性の顔が浮かぶ。
30歳前後に付き合っていた彼女が親の代からの創価学会員だった。
彼らは、自分たちのことを「学会員」と呼ぶ。やはり「創価」という名前を出すのは憚かってたのかもしれない。

過去の半世紀日記にも書いたと思うが、俺の高校の同級生の奥さんが学会員で、そのツテで彼女を紹介してもらったのだ。
宗教には一切関わってこなかった俺にとっては、やはり抵抗もあった。
過去にはオウム真理教などのカルト教団による事件もあって、恐怖も全く無いわけでもなかった。
彼女の母親は再婚で、前の旦那(彼女の実父)と分かれて、女手一つで看護師として働いている時に入会したと聞いた。
その後にかなり年上の男性と再婚したそうだ、俺が実家に挨拶に行ったときはこの人が父親だった。継父と言うことになる。この人も当然だが学会員だった。再婚してから入会したのか、以前から会員だったのかはわからない。
仏壇の上にきれいに置かれた聖教新聞を今でもよく覚えている。

生真面目だった元カノは、かなり熱心に活動していた。確か当時住んでいた地域の班長的な立場だったと覚えている。
ある日、どこかにデートに向かう途中、電車の中で彼女がこんな話を持ちかけて来た。「今って携帯の会社変えると番号も変えないといけないじゃない?でもそれってすごい不便でしょ? それに技術的には番号変えずに会社変えることは出来るんだよね。もしそうなったらすごい便利じゃん。メアドは変わっちゃうけど。」
所謂、ナンバーポータビリティー制度の事である。今でこそ当たり前だが、当時は画期的な事だった。それが出来るなら便利だと俺が賛同すると、彼女は鞄から署名用紙を取り出した。

それから数年後、その彼女とは別れてしまったが、ナンバーポータビリティー制度が本格的に導入されるとニュースで知って、あの時俺が署名した制度の事かと感慨深く思い出したものだ。
しかし、いくら何万筆集めた所で、日本を代表する大手キャリアの不利益になる制度を導入するのは簡単ではあるまい。

それも、公明党が自民と組んだ連立与党だったからこそ実現できた事だと思う。「下駄の雪」でも国民の為に役に立つ時代もあったのだ。

この制度が導入されたのは平成18年の10月24日からだそうだ。
なんと、俺の誕生日ではないか。


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