私が大学教員を選んだ理由
1. 夢に潜む違和感
ある夜、不思議な夢を見た。毒を飲む夢だった。
部屋には大勢の人がいて、皆が一斉に同じ飲み物を手にしていた。それは「毒」であると直感したのだけれど、その毒は驚くほど美しかった。瓶の中で揺れる液体は、まるでクジャクの羽のような鮮やかな色を放ち、光の角度によって虹色にきらめいている。その幻想的な美しさに、人々はためらいもなく口をつけていく。
私もその場にいるのだけれど、なぜか「飲んではいけない」と本能的に感じた。キラキラと輝く液体に惹かれつつも、心の奥にう