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別れはなぜ辛いのか

大切な人との別れは、なぜこんなにも辛いのだろう。
どうすれば辛さを乗り越えられるのだろう。

まだ何も伝えてない

ふとした瞬間に、ふとしたきっかけで、大切な人との別れを想像してしまう。両親との別れや親友との別れ。同期や先輩との別れ。どちらかが明日突然交通事故で死ぬかもしれないし、病気を発症して、余命宣告を受けるかもしれない。

そうでないにしても、人間関係が今のまま数十年続くわけがない。人は皆それぞれの人生を生きているのだから、いくらずっと一緒にいたいと思っても、相手を引き留めることはできない。

早かれ遅かれ、今大切にしたい人との別れは訪れる。
3月になれば、僕の周りから何人かは去っていく。1年後もそうだ。

それがどうしようもなく悲しくなることがある。もっと深く繋がりたいし、繋がっていたい。まだ何も伝えてない。

そもそも別れは辛いのか

その人がいてくれたことで、自分の知らなかった部分を知ることができた。その人のおかげで、自分1人では見ることのできなかった景色を見ることができた。

当然、その逆も言える。

その人のおかげで、自分の見たくない部分と向き合うことができた。
その人がいてくれたことで、感じたくないものを感じないですんだ。

こう考えると、別れそのものが辛いのではなく、もともとそこには”辛さ”があって、その人がいてくれたことでそれを感じずに済んでいただけなんじゃないか。

自分が知らないうちに、孤独や寂しさや悲しみを、その人がそっと包んでくれていたのだろうか。その優しくて大きな抱擁が突然不意に消えたときに、辛さを感じるのだろうか。

だとしたら、辛いとか言ってる場合じゃない。
ありがとう、を言わないと。

出会い

とはいえ、感じたくないものは感じたくない。
でもだからこそ、出会いを求めるのだろうと思う。

僕の人生で大切にしたい人やものは、この先まだまだ出会うことができる。
その出会いは自分で作ることができるし、自分の手にかかっている。

大切にしたいものを大切にするのと同じように、
大切にしたいものを探すことも人生に必要なことなんだ。

感じたくないものを、その人にそっと包み込んでもらうために。
その人が感じたくないものを、僕がそっと包み込めるように。

新しい出会いを作ろうと思う。

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