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きょうの金匱要略 12/18 嘔吐噦下利病脈證治 第十七(3)

乾嘔而利者 黃芩加半夏生姜湯主之
(乾嘔して利する者は、黃芩加半夏生姜湯之を主る)
黃芩加半夏生姜湯方
黃芩三兩
甘草二兩 炙
芍藥三兩
半夏半斤
生姜四兩
大棗二十枚
右六味 以水一斗 煮取三升 去滓 溫服一升 日再夜一服

※黄芩は上焦から中焦にかけての熱をとります
※芍薬、甘草は筋肉の引き攣れを治します
※複数の病位にまたがっているが、1つの処方で治すべきものを合病、それぞれに個別に治していくべきものを併病とします。

諸嘔吐 穀不得下者 小半夏湯主之
(もろもろの嘔吐、穀下るを得ざる者は、小半夏湯之を主る)
嘔吐而病在膈上 後思水者解 急與之 思水者 豬苓散主之
(嘔吐して病膈上に在り、後水を思う者は解す。急いで之を與えよ。水を思う者は豬苓散之を主る)
豬苓散
豬苓 茯苓 白朮各等分
右三味 杵為散 飲服方寸匕 日三

※有持桂里先生はつわりに豬苓散を用いたそうです。
※豬苓散に桂枝と沢瀉を加えた「五物豬苓散」を「五苓散」と言うようになったのではないかという説があるそうです。

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