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コミュニティに入り込めるかが運命の分かれ道! 拓匠開発が激推しするちょいアゲな「タウンパーティ」を開催する真の狙い

文|黒崎さとし

 物件購入をするにあたって、さまざまな“条件”を元に検討を進めていく中で、意外と見過ごしがちなのが隣人や近隣でのトラブル。これまた某住宅系サイトのPR記事をあさってみると、ご近所トラブルが断トツだそう。この記事でも、物件購入前に「 “ご近所調査”を行った」などの声がピックアップされている。
 また、「物件購入 隣人」「物件購入 トラブル」などで検索するとYahoo! 質問箱などのサイトに多数の投稿が寄せられているのが見受けられる……。
 こうしたトラブル対策でもあるのか、はたまたもっと前向きな「ご近所付き合い」を促すためか、「街ごとコンセプトを持って開発している」拓匠開発では、「タウンパーティ」なるイベントを企画・運営しているとか。
 「はて、タウンパーティとは?
 パーティという “陽キャ”な響きにしりごむネクラな私に、「一度取材をしにきませんか? もちろん今回も忖度なしで書いてもらってOKです」とこれまた、強気なお誘い。
 再び、千葉県への小旅行、もとい取材に訪れた……。

○タウンパーティってなに? どんなことをするの?

画像1 拓匠開発では、分譲地発売のタイミングで、「家を買うと『街』と『パーティー』がついてくる!」をキャッチコピーに、同社が費用を負担する年4回×3年分の「タウンパーティ」を実施。売出し当初から、“住民が街に参画すること”を意識した販売をしている。
 6月下旬、取材に訪れた「アラ・ラ若葉桜木」では、 “街”の共用スペースに、キッチンカーを手配し、テーブルと椅子を出して参加者がそれぞれに食事をとっている。

画像2 この日は、ジャークチキンやキヌアのサラダ、ケサディアなど多国籍でオサレなフードが並び、美味しそう。近隣に飲食店などがない閑静な住宅街なだけに、こうした珍しい食事ができるのは、テンションがあがりそうだ。
 4月に全戸が完売し街の住民がはじめて揃ってのイベントだったこともあり、「はじめまして〜○号の▲▲です」「まだご挨拶できなくて、よかった〜」など、わきあいあいと声を掛け合っていた。
平日は仕事に行っているので、なかなかご近所との会話もできないので、こうして顔を合わせる機会があるのはうれしいですね」(参加した住民のNさん)

画像3 広場の中央にはハンモックが設置してあり、子どもたちが並んで順番を待っている。また、石段に腰掛けて「Nintendo Switch」で遊び合うなどしていた。
「次回のタウンパーティの際には、プロジェクターで壁に画像を移して、ゲーム大会なんかしてもいいかも」(拓匠開発スタッフ)

画像4 タウンパーティでは、キッチンカーの手配意外にもさまざまな催し物を企画していて、近所の雑木林に散策に行って、そこで拾った木などを使ってみんなでアートを作ったりなどもしているとか。
 なかには、なかなか輪の中に入っていけていない方もいたようだけど、拓匠開発のスタッフが積極的に声をかけるなどして、コミュニケーションを作っている。ここからなにか物語が生まれてきそうな感覚は、たしかにあった。

○タウンパーティの目的は?

画像5 “街ごと開発する”という珍しいコンセプトを持つ拓匠開発の物件にあって、“タウンパーティの開催”とは、これまた相当珍しい気もする。一方で会社負担で、ここまでするのはなぜなのだろうか?
 当日現場の担当をしていた同社の星野さんに、話を聞くと、単なる「うぇーい! パーティついてるし楽しいでしょ!?」という勢い縦ノリ系なだけではない“狙い”が見えてきた。
「ひとつの街を作る中で、コミュニティに入るみなさんのコミュニケーションは重要な要素。例えば、万が一災害が合ったときにも声をかけありますよね。弊社の物件の場合は、“街”の緑地の管理などを住民のみなさんでやっていただくケースもあるので、コミュニティ形成の手助けをすることが重要だと考えています。こうしてイベントを開くことで、共有スペースの使い方のデモンストレーションにもなるかと思います。
 また、イベントでお客様の声をリラックスした環境で聞けることによって、さらなる家造り・街づくりのお手伝いができれば、というのも考えていますね。実際今日も、ウッドデッキを設置できないかというご相談をいただいたところです」
 同社ではこのタウンパーティを、他の分譲地でも企画しており、新たな部署を新設してカスタマーサポートをかねて運営していくという。

○積極的なコミュニティ参加ができる人とそうでない人の分かれ目

画像6 住宅購入の際に、近隣との付き合いをどうするかに関しては、はっきり言って“ガチャ的な要素”が多分にあると思う。ご近所付き合いをどうするかについては、それぞれのライフスタイルも関係するし、マンションの理事会が面倒だという話も耳にする。その解決方法は、ひとつではない中で、拓匠開発の物件は積極的にコミュニティを作り、参加していくという方法を取っている。

画像7今回「アラ・ラ若葉桜木」でのタウンパーティでは参加者の笑顔も多く、参加意識が高く、またコミュニケーションも上手な印象を受けた。
 ”街ごと開発する”物件と合うかどうかは、このコンセプトに合うかどうか、がひとつの判断基準になりそうだ。


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