インナーマッスルが機能不全に陥る理由
今回のテーマは肩のインナーマッスルです。
肩のリハビリでは非常に大切な要素かと思いますが、今回はそのインナーマッスルの機能低下について再検討してみたいと思います。
インナーマッスルの機能低下は何故生じるか?
肩の評価でインナーマッスルが効いていないと評価して、エクササイズを処方をすることが多いかと思いますが、一体なぜ、このインナーマッスルは機能低下していくのでしょうか?
機能低下の要因 ~私見~
一般的な見解としてはアウターマッスルを強化し過ぎる事によってバランスを崩れることが原因とする。などが多く語られる要因かと思います。他にも多くあるかと思いますが、ここでは割愛し、私見を述べたいと思います。
~棘上筋の場合~
1 荷物の負荷性 (運動軸偏位)
荷物を担ぐ → 鎖骨圧迫される → 肩鎖関節へのストレス → 肩鎖関節関節包内容量の増加 → 肩鎖関節の肥厚 → 肩峰下滑液包や棘上筋の圧迫 → 圧迫による筋・腱の滑走制限 → 棘上筋の滑走不全
(※荷物がかかる点を運動の支点として使う姿勢が固着していき、機能不全の運動パターンが形成されていくと考える。)
2 美的誘引性
美意識の増加 → 過剰な肩甲骨後傾 → 後傾を保持する筋の短縮 → 挙上時に必要な肩甲骨上方回旋制限 → 肩峰下ストレス増大 → 棘上筋の滑走不全
(この段階では筋の短縮はあまりないと考えるが、長期的に続くことにより、上記の機能不全が進展していくと考えている。)
3 ロングワンピース性
ロングワンピースによる肩への引き下げストレス → 鎖骨下制の負担増大 + 座位時:たるみがないように整える → 臀部-鎖骨間距離の狭小化 → 2要因にて肩甲骨後傾誘導 → 長期間使用にて後傾保持筋の短縮 → 挙上時の肩峰下ストレスの増大 → 棘上筋の滑走不全
(この画像は坐位時のパターンの誘引になるイメージ画)
4 オフショルダー性
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