【スマホは非携帯】デジタルデトックス体験記【メリット・デメリット】

デジタル断食、デジタルデトックスという言葉を耳にするようになりました。曰く、スマホやSNSやネットゲームはFacebookやGoogleやアマゾンやテンセントの天才たちが作った、人々を依存症にするための仕組みが組み込まれているそうです。

そこでおすすめされているのがデジタル断食やデジタルデトックスーーつまり「ネットから距離を取りましょう」ということです。

近頃、スマホに触れすぎて「あれ? 依存症じゃない?」となっていたので私なりにデジタルデトックスをやってみました。

結論から言うと「どうしてもスマホに触れてしまう機会が多い人ほどやったほうがいい」と感じました。私は以後も継続していこうと思います。

1. 背景

もともと私は「まとめサイト中毒」です。そんな言葉があるのかどうか定かではありませんが、とにかくついつい「まとめサイト」を見てしまいます。もちろんいろいろな手段を使ってまとめサイトから離れる努力をしてはいますが、なかなか完全にうまくいきません。近頃はそのせいで仕事にも支障をきたすようになってしまいました。仕事をしていても「まとめサイトを見たい」という欲求が消えないのです。

リモートワークで周りの目が見えない環境を一度体験したというのも関係あるのかもしれません。しかし、リモートワークでないときでもその欲求が消えることはありませんでした。さすがにこれではやばい、と感じたのでデジタルデトックスをやってみることにしました。

2. 実践方法

私がやったことは非常にシンプルで「通勤時にスマホを持ち歩かない」、これだけです。要は近くにあるからスマホに触りたいと思うわけで家に置きっぱなしにすればよいという単純な発想です。これを一週間(平日の5日間)試してみました。
主な持ち物は財布とメモ帳とボールペンのみです(後述しますがこれが「他で挙げられている多くのデジタルデトックスについて書かれてあるもの」との違いです)。

3. 気がついたこと

以下で実際に試してみて体験したことをまとめました。

3.1 精神的にものすごく楽

はじめに言います。「デジタルデトックスものすごく楽」です。逆に言えば「ああ、自分はこれまでスマホによってかなり苦しめられていたんだなあ」と感じます。やはり通知や新着情報などのすべてを気にしなくてもいいという状況が素晴らしいのだと思います。

また、後述しますが、スマホを持つことによって「常にマルチタスク」状態だったとも言えます。基本的に私達の仕事はアウトプットを出すことですが、そこにスマホを持っていることで「インプットできるもの」が存在しています。スマホを持っていることで無意識のうちにアウトプットとインプットとのマルチタスクになっているのです。

この同時並行と脳の切り替えは思ったより体力を消耗する、ということに気がつけました。つまり脳をアウトプット状態にしたいのなら、常にアウトプット状態である方がよいのではないか、と思いました。

3.2 辛いこと(デメリット)

アウトプットは辛く、インプットは楽であることが多いです。本を書くよりも本を読むほうが圧倒的に楽なのと同じことです。スマホのように「ちょっと休憩がてらニュースでも読んで情報収集できる」ものがないということは正直辛かったです。

スマホがなければ休憩は本当に文字通り「何もしない時間」となってしまいます。時間を無駄しているような感覚がしてあまり好きではありませんでした。好きではないことをして時間を過ごしているのが辛かったです。でも、これがほとんど唯一のデメリットでした。

3.3 多くの「デジタルデトックスについて書かれてあるメリットとの違い」

デジタルデトックスについて書かれてある体験談の多くに「本を読む時間が増えた」というものがありますが、これは私には当てはまりませんでした。というのも、上述の通り、私の持ち物には本が含まれていないからです。

ですが、これが良い効果を生みました。持ち物は財布とノートとペンだけだったのですがこうなると脳みそが常に「アウトプット状態」になるのです。脳は何も受信していないと勝手に色々と考え出す性質を持っているようで、「これは今後の人生や仕事、生活に活かせるな」というアイデアもあれば「なんでこんなこと考えるんだろう」というくだらないアイデアもありました。

ただ、いずれにしてもノートという何らかの形で吐き出すことで、考えていることを忘れられるという効果があり、そういう意味でもノートを持っておいてよかったと思います。

3.4 スマホに触れている時間の8割は無駄。スマホに期待してしまう時間の99パーセントは無駄。まとめられる。【現代人はインプット中毒】

こう考えていくとスマホに取り憑かれている人のほとんどは「インプット中毒」なのではないか、と思います。通知やレアキャラなどたくさんの「娯楽情報」が現代には溢れています。これらが人生を豊かにしてくれればよいのですが、残念ながら私にとってはそうではありません。

やめてみて「辛かったなあ」と思うからです。実際スマホを遠ざけてみて、まとめサイトを見ていた時間は8割が無駄でした。一日で面白いニュースが無限にあればよいですが、実際本当に「読んで価値がありそうだ」というタイトルだけを拾い読みしているとほとんど時間はかかりませんでした。中でも「なにか新着ニュースはないかな……やっぱりないか」という時間がなくなったのは本当に大きかったです。

3.5 通話料無料のガラケーだけあればいい。

この一週間、会社のメール以外で緊急の連絡はまったくなかったので、デメリットに感じることはなかったのですが、スマホがないとどうしても不便な場面があります。ですがそれはガラケー(今はもうないのかもしれませんが)があれば十分です。

Lineの通話だけができる機器が発売されれば便利なのにな、と考えました。近頃電話回線を使って、わざわざ電話代を払って通話をすることはほとんどなく、Lineは通話料無料というのはやはり便利だからです。

4. まとめと今後

まとめると「デジタルデトックスめちゃくちゃ良かった」ということになります。また、今後も続けていきたいと思いますし、土日もできると人生の質があがるだろうと思っています。

私は基本的に単一のオフィスでのみ働くので、電車の時間を調べたりしなくても良い、というのもありました。生活を送る上でスマホは基本的に必要がないライフスタイルの人にはおすすめです。

上で上げた「通話料無料のガラケー」を誰かが作ってくれたらよいな、と考えているのですが、なかなか難しいでしょう。今はラズパイもありますし、自分で作るのも面白そうです。(ただ、ラズパイにはLineを入れれるというところまでは調べたのですが、おそらくそれ以上はやろうという気持ちだけで立ち消えてしまうでしょう。どなたかぜひやっていただければと思います)

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