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愛情の温度(page 7.)

外に出るきっかけは父方の祖父の死だった

祖父が私を心配しながら
見守ってくれていた事を
私は知っていたし感じていた

私が外に出られくなって間もない頃
旅先で可愛らしい
りすの絵を買ってきてくれた祖父

父方の家族は皆愛情表現が下手だった
祖父母、叔母、そして父
でも今になって思うのは
静かだけれど沢山の愛、優しさ
が確かにあったということ

静かで 時に冷たいから
それが優しさだとは分かりづらい
けど確かに受け取っていたし
守られていた

反対に母方の家族は
賑やかで 温かな愛と優しさで
私たちを包んでくれていた
子供の私にはそんな愛情が分かりやすかった

私は静かな、そして賑やかな
沢山の愛に守られていた
その事を大人になって気づいた

両家の祖父母はもうこの世には居ない
見守ってくれてありがとう
心配をかけてごめんなさい
と伝えることはできない

だから届いているといいな、
見てくれているといいな、と思う
私が今笑えていること、
何よりも大切で大好きな
子供達に囲まれている姿を

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