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「中田敦彦のYouTube大学」:データ解析からわかる人気とその工夫

目的

普段から視聴している「中田敦彦のYouTube大学」のデータ分析をして、人気の秘密やどのような努力が積み重ねられているのかを勉強しようと思います。個人的な目的としては、このようなデータ解析を公開していくことでYouTubeデータアナリストとしての地位を確立したいと思っています。この解析結果が気に入ったYouTuberや会社経営者の皆様、ぜひお仕事ください!

連絡先:highspeeddigital@gmail.com


基本データの計算結果

  • 平均再生回数: 約1,529,286回

  • 平均いいね数: 約17,164件

  • 平均コメント数: 約991件

  • 平均動画時間: 約2,028秒 (約33分48秒)

  • 再生回数最大の動画タイトル:

    • 「【中田敦彦のしくじり武勇伝】人は何者にでもなれる、いつからでも。」

  • エンゲージメントが最大の動画タイトル:

    • 「【ジャニーズと児童虐待】(Johnny's child abuse)初代ジャニーズから岡本カウアン氏まで児童虐待と告発の歴史を完全解説。日本最大の芸能事務所による戦後最大規模の「連続児童虐待」事件。」

再生回数が多い動画の傾向分析

  • 再生回数が多い動画のタイトル:

    • 世界史や日本史、著名な偉人伝、最新の社会問題や経済トピック、人気の漫画・アニメの解説など、幅広いテーマにわたる動画が含まれています。

  • 共通するキーワードやテーマ:

    • 「世界史」「日本史」「戦争」「宗教」「偉人伝」など、歴史に関連するテーマが多いことがわかります。

    • 最新の社会問題やテクノロジーに関するテーマも高い関心を集めています。

    • 「漫画」「アニメ」「スラムダンク」「ジョジョの奇妙な冒険」といったポップカルチャー関連の動画も人気です。

  • 再生回数が伸びた理由:

    • 歴史や社会問題に対する興味が根強く、特に視聴者の関心が高いテーマについて詳しく解説している点が、再生回数の多さに寄与していると考えられます。

    • また、人気のある漫画やアニメの解説動画は、その作品のファン層を取り込むことで再生回数が増加した可能性があります。

初期と最新の動画タイトルの比較と分析

  • 初期の動画タイトル:

    1. 緊張せずに人前でプレゼンをするためのメンタルコントロール

    2. プレゼンの準備の仕方と正しい練習法

    3. 注意!人に嫌われる話し方3選

    4. 【ジョジョ4部】中田敦彦が選ぶ好きなスタンドランキング

    5. 中国王朝の覚え歌(アルプス一万尺の替え歌)

  • 最新の動画タイトル:

    1. 【政治資金規正法のヤミ②】スーパーブラックボックス法案の改正と抜け穴の歴史とは?

    2. 【トランプvsハリス 米大統領選と日本の未来①】バイデン大統領の後継候補カマラ・ハリスとは何者なのか?

    3. 【トランプvsハリス 米大統領選と日本の未来②】日本の自民党総裁選への影響は?

    4. 【自民党総裁選2024への道 出馬までの暗闘①】次の首相は誰だ?候補者の長所短所を知れば日本の未来が見えてくる!

    5. 【自民党総裁選2024への道 出馬までの暗闘②】岸田首相は出るのか?自民党のキングメーカー麻生太郎vs菅義偉の対決!

内容の変化

  • 初期: チャンネルの初期動画は、自己啓発やコミュニケーションスキル、人気アニメのランキング、中国歴史を面白く伝える内容が多いです。これらは、視聴者にとって役立つ情報や娯楽を提供することに重点が置かれています。

  • 最新: 最新の動画では、政治や国際問題に焦点が当てられており、特に現代の重大なテーマ(例: 米大統領選、自民党総裁選、政治資金規正法)についての解説が増えています。タイトルからも、詳細で具体的な政治情勢の分析や解説に特化していることがうかがえます。

内容の変化についての考察

  • 内容のシフト: 初期のエンターテイメントや自己啓発から、現在はより社会的・政治的なテーマにシフトしていることが明らかです。これは、チャンネルの視聴者層が成熟し、より深い内容を求めるようになったことを反映している可能性があります。

人気が出始めた時期とその要因

  • 人気が出始めた時期: 2019年5月

  • 最大の再生回数増加量: 約84,665,902回

人気が出始めた要因の分析

2019年5月に急激に再生回数が増加したことが確認されました。この時期に公開された動画やチャンネルの内容に何か特別な要因があったと考えられます。例えば、特定の社会的な話題や歴史的なテーマが大きな関心を集めた、あるいは人気コンテンツのシリーズがスタートした可能性があります。

2019年5月に急激に再生回数が増加した要因の詳細分析

2019年5月に「中田敦彦のYouTube大学」チャンネルで急激に再生回数が増加した要因を詳しく調査した結果、以下のようなポイントが浮かび上がりました。

1. 人気コンテンツの集中リリース

2019年5月には、再生回数が非常に高い動画が数多く公開されています。特に注目すべき動画は以下の通りです。

  • 「【日本史①】縄文〜飛鳥時代!日本は元々どうやって始まったのか!?」

    • 再生回数: 約8,873,881回

    • いいね数: 66,686件

    • コメント数: 3,879件

  • 「【世界史⑦/10】激動の第一次・第二次世界大戦【2019年版】」

    • 再生回数: 約6,139,334回

    • いいね数: 52,815件

    • コメント数: 2,300件

  • 「【始皇帝】キングダムのモデル「嬴政」を徹底解説【偉人伝】」

    • 再生回数: 約6,098,147回

    • いいね数: 39,497件

    • コメント数: 2,186件

  • 「【日本史②】奈良〜平安時代!天皇→貴族→武士へと政権が大転換!」

    • 再生回数: 約4,875,555回

    • いいね数: 39,873件

    • コメント数: 1,917件

  • 「【世界史④/10】統一と乱世のキングダム!激動の中国史【2019年版】」

    • 再生回数: 約4,758,977回

    • いいね数: 25,900件

    • コメント数: 1,580件

これらの動画は、日本史や世界史、偉人伝など、視聴者の関心が非常に高いテーマを扱っています。また、シリーズ化されたコンテンツが多く、視聴者が次の動画も見ることを期待して視聴する「連続視聴」の効果が発揮されました。

2. 教育コンテンツの拡充

2019年5月の動画は、特に日本史や世界史をテーマにした教育的なコンテンツが多く、これが視聴者に受け入れられた要因と考えられます。特に、日本の歴史や世界の主要な歴史的出来事を解説するシリーズは、視聴者にとっての学びや発見を提供し、再生回数を大きく押し上げる要因となりました。

3. 時事性のあるテーマの取り扱い

「世界史シリーズ」では、特に第一次・第二次世界大戦といった近現代史に関する内容が含まれており、これが時事的な関心を引いた可能性があります。視聴者が学校で学んだ知識を復習したり、ニュースで話題になったことをより深く理解したいと感じることで、これらの動画が広く視聴されたと考えられます。

4. 強力なプロモーション

2019年5月に集中してリリースされたこれらの動画は、効果的なプロモーションや視聴者への告知も成功していた可能性があります。特に、視聴者がシリーズ全体を通じて視聴したくなるようなプロモーションが行われていた場合、再生回数の急増につながったと考えられます。

投稿頻度の変化の傾向

次に、チャンネルの動画投稿頻度が時間とともにどのように変化しているかを分析します。

動画投稿頻度

上のグラフは、月ごとの動画投稿頻度の変化を示しています。

  • 初期の頃は比較的少ない投稿頻度で始まりましたが、時間の経過とともに投稿数が増加していることが確認できます。

  • 特にチャンネルの人気が急上昇した2019年5月以降、動画の投稿頻度が高くなっていることがわかります。この時期に視聴者からの需要が増え、それに応える形で投稿頻度を上げた可能性があります。

タイトル作りの変化分析

次に、初期と最新の動画のタイトル作りの変化を、キーワードやトーンの違いを中心に分析します。

  • 初期のキーワード:

    • 「プレゼン」、「話し方」、「ジョジョ」、「中国王朝」、「メンタルコントロール」など、自己啓発やコミュニケーションスキル、エンターテイメント(アニメ・歴史)が主なテーマでした。

  • 最新のキーワード:

    • 「トランプvsハリス」、「自民党総裁選」、「政治資金規正法」、「米大統領選」、「未来」など、政治的なテーマが中心になっています。

キーワードとトーンの違い

  • 初期: 視聴者に役立つ情報や娯楽的要素を提供することに重点が置かれており、カジュアルで親しみやすいトーンが特徴です。

  • 最新: 政治や社会問題に関する深い分析を行っており、トーンはよりシリアスで専門的になっています。

この変化は、視聴者の成熟やチャンネルのコンテンツの進化を反映していると考えられます

エンゲージメントが高い動画の傾向分析

次に、エンゲージメントが高い動画の傾向を分析します。

  • エンゲージメントが高い動画のタイトル:

    • 歴史に関連する内容(「世界史」、「日本史」、「宗教史」など)や、最新の社会問題(「消費税」、「次世代通信5G」)に関する動画が多いことが特徴です。

    • また、特定の文化や宗教に関連する内容(「創価学会」、「フリーメイソン」、「古事記」)や、自己啓発・投資関連(「お金の授業」、「株投資」)の動画もエンゲージメントが高い傾向にあります。

  • 共通するキーワードやテーマ:

    • 歴史や社会問題に対する視聴者の関心が高く、これらのテーマに関する動画が特に多くの「いいね」や「コメント」を集めています。

    • 一方、エンターテインメント性の高いテーマ(漫画・アニメ、著名人との対談)もエンゲージメントを高める要因となっています。

なぜエンゲージメントが高かったか

  • 歴史や社会問題に関連する動画は、視聴者にとって考えさせられるテーマであり、議論や意見交換が活発に行われるため、自然とエンゲージメントが高くなると考えられます。

  • また、自己啓発や投資関連の動画は、視聴者が自身の人生に活かせる情報を求めているため、積極的に「いいね」や「コメント」が行われる傾向があります。

動画の長さの変化の傾向

次に、動画の長さが時系列でどのように変化しているかを分析し、その傾向について説明します。

動画の長さ

上のグラフは、動画の長さ(秒数)が時系列でどのように変化しているかを示しています。

  • 初期: チャンネルの初期において、動画の長さは比較的短いものが多く、特に10分から20分程度の動画が中心であったことが見受けられます。

  • 途中から最新へ: 時間が経つにつれて、動画の長さが徐々に長くなる傾向が見られます。特に、複数パートに分かれた長編動画や、より深い分析を含む内容が増加しています。

エンゲージメントについての考察

  • チャンネルが成長するにつれて、視聴者がより長い動画を好むようになり、より深い内容を提供するために動画の長さが伸びている可能性があります。また、複雑なテーマや議論を扱う際には、十分な説明時間が必要であるため、動画が長くなる傾向があると考えられます。

再生回数の時系列的な変化の傾向

次に、動画の再生回数の時系列的な変化を分析し、その傾向を説明します。

再生回数推移

上のグラフは、動画の再生回数が時系列でどのように変化しているかを示しています。

  • 初期: チャンネルの初期には、再生回数が比較的低めで安定していました。

  • 中期から後期にかけて: 2019年5月頃から再生回数が急激に増加し、いくつかの動画で非常に高い再生回数を記録していることが見られます。これは、この時期に特に人気を集めた動画があったことや、チャンネル自体の知名度が大きく上がったことを示しています

  • 最新: 最新の動画では、再生回数に一定の幅がありますが、全体として高い水準を維持していることがわかります。

最近の動画で視聴者を呼び込むための工夫

最近の動画では、以下のような工夫が行われていると考えられます。

  1. 時事問題や話題性のあるテーマの選定:

    • 最新の社会問題、政治情勢、国際問題など、視聴者が関心を持つホットなテーマを取り上げています。特に、選挙や政策、国際紛争に関する動画は、視聴者の関心を引くための重要な要素です。

  2. タイトルにインパクトのあるフレーズを使用:

    • タイトルに「○○vs○○」や「緊急解説」、「完全解説」など、視聴者が興味を引かれるような強い言葉やフレーズを使用することで、クリック率を高めています。

  3. 深い分析と専門的な解説:

    • 最近の動画では、より深く掘り下げた分析や専門的な視点での解説が行われており、視聴者にとって学びや発見が多い内容になっています。これにより、単なるエンターテイメント以上の価値を提供しています。

  4. シリーズ化や連続動画の活用:

    • 複雑なテーマや広範な内容については、複数回に分けて解説することで、視聴者の興味を持続させる戦略が見られます。例えば、「○○の歴史」や「選挙シリーズ」など、シリーズ動画は視聴者が次回も視聴する動機付けになります。

  5. 視聴者の参加を促す:

    • コメント欄での議論や視聴者の意見を求めることで、視聴者が能動的に参加するように促しています。視聴者参加型のコンテンツはエンゲージメントを高め、結果として再生回数の増加に寄与します。

  6. コンテンツのバリエーション:

    • 特定のテーマに偏らず、歴史、経済、文化、エンターテイメントなど多様なコンテンツを提供することで、幅広い視聴者層を引き込んでいます。これにより、異なる興味を持つ視聴者をターゲットにでき、全体の再生回数やチャンネル登録者数の増加につながります。

これらの工夫により、最近の動画は視聴者をより効果的に呼び込んでいると考えられます。このような戦略的なアプローチが、チャンネルの成長と持続的な人気を支えている要因となっているでしょう。

まとめ

「中田敦彦のYouTube大学」チャンネルは、戦略的なテーマ選定とタイトル作り、視聴者参加型のコンテンツ作成、シリーズ化などの手法を駆使して、視聴者を効果的に引きつけています。特に、歴史や社会問題に関連する動画が人気を集め、チャンネル全体のパフォーマンスを向上させています。また、動画の長さや内容の進化が視聴者のニーズに適応していることも、再生回数やエンゲージメントの向上につながっています。

今後のチャンネルの成長には、視聴者の関心をさらに引きつけるための新しいテーマの開拓や、既存のコンテンツの深掘りが重要です。これにより、チャンネルはさらに多くの視聴者を獲得し、長期的な成功を維持できると考えられます。

別紙:グラフ

再生回数・いいね・コメント数 時系列
再生回数ヒストグラム
動画の長さヒストグラム

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