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リモートワークって美味しいの?

コロナの話題がニュースの中心になっている。

本日時点で日本でも「東京マラソン」一般ランナーの出場の取りやめが決定したりして、しばらく余波が続くことは間違いない。

そもそも現状改善したとしても、この経済的な穴はなかなかすごい。中国の北京や上海の駅の様子を見ると尋常じゃないし、人を戻して工場を動かして、製品が流通するまでの時間を考えると、日本の製造業や観光産業だけではない広い範囲に数ヶ月単位の影響が残ると思う。

IT業界はこぞってリモートワークに切り替えている企業のプレスリリースが続いている。

2020年は間違いなく時代の変わり目だと思うが、このリモートワークが働き方としてよりメジャーな選択肢になることもその現れだと思う。

私が経営する会社でも業務のほぼ70%がリモートで行われている。Web系の会社だからというのもあるが、人材獲得コストの高騰への対策、社内リソースの効率化、多様な人材と働けるというメリットから2年前より本格的に導入している。

今までリモートワークはオフラインをカバーするための働き方であり、「本来リアルで対面でやるのがベストだが、選択肢としてリモートを導入している」という状態だったが、ふと未来はリモートワークという働き方自体が本来の働き方になっていくのではないかと考えた。

コロナウィルスに伴いオンラインゲームやe-コマースの市場は好調のようだ。一方、リアルなビジネスは大打撃だ。飲食店も観光も製造業もあらゆるイベントも停止状態。

つまりリアルがなくてもオンラインでも十分かもしれない、という仮説の一端を証明している。リアルよりもオンラインの価値が上がっているのだ。

GMOはリモートに切り替えても特に業績において下がったということもないらしく、そもそもリアルオフィスがいるのか?という話もあるようだ。

働き方も、リモートが生産性が高いのであれば、通勤時間やコストの高いオフィスを用意するよりも、リモートでの生産性の高い働き方を突き詰めていった方が企業も働く側にもメリットがあるから、そのようなノウハウや仕事の仕方を企業はより整備していく必要があるのかもしれない。

リモートワークにはみんなが想像できるようなデメリットがあるが、しかしそんな働き方もそんなに長く続かないのかもしれない。

多くの人がゲームやAR/VRなどのオンラインでの時間が増えていくだろう。飲食もUber Eatsで届くし、自動運転で移動するようになれば交通手段はより多様になる。

オンラインでコミュニケーションすることは既に日常だし、ZOOMで相手と近い距離で課題を話し合うことも、十分にできる。

コワーキングスペースなどでいつも会う人と挨拶しながら、他愛もない話をしながら仕事をするのは、気分の切り替えにも良いし、毎日違う刺激ももらえる。

今までの働き方に対する常識を少しづつずらしていくことは、リモートワークという手法論以前に重要だと思う。人は習慣を変えることでしか大きな変化をすることはできない。仕事に対するスタンスとしてオンラインでの働き方をよりどうしたら便利により効果的にできるか、組織の仕組みやチームのコミュニケーションの在り方を考えていきたいと思った。

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