2021.3.26-8 春のおとずれ展 at ALGO
群馬県沼田市にあるギャラリーALGOで開催された「春のおとずれ」展に衣服の作り手として参加し、2日間在廊したのだけど、その期間はとても楽しかったし夢の中にいるような、フワフワした感じで「これって現実だよな」って何回も思ってた。
その日、能登を朝4時に出発したのだけど、その日に限って友美さんのキャッシュカードが使えなくなったり、ナビで案内された高速道路入口がETC専用で違うルートを探したり。「鼻緒が切れる」とは正にこの事なんじゃないかと不吉に思いつつ、開店15分くらい前にALGOに着いたのだけど、お客さんがちらほらいてALGOに初めて来たけど、写真で視るより全然良くて、そんなことが一気に吹っ飛んでしまった。
去年、直営店を閉めてからヒトとあまり接する機会がなく、服の販売もほとんどインターネットなので自分の衣服を着ている方を視ることがほとんどない。でも、ALGOでは自分の服を求めてくださる方は、当たり前だけど自分の服を着てくださってて、1点物の凝った服も日常に当たり前に着てて嬉しいという感情は半分、「これって夢じゃないよな」っていう思いが半分で1日目が終わってからも、能登への帰り道も「とても楽しかった」という言葉が何回も勝手に口からでてきた、そんな日々だった。
ヒトとあまり接する機会がないから、自分達以外誰かと一緒にご飯を食べる機会もほとんどない。そんな中でオーナーの小倉さんをご飯を食べたのはとても楽しかったし、中華料理屋さんもとても美味しくて居心地が良かった。それは来てくれたお客様もそうだし、ALGOで出合った作り手さんや作品もとても心地良かった。来年もお話をいただけた事だし、お客様からつくるモチベーションをいただけた。東日本大震災が起きた時、言いようのない感覚が続き「このままではいけない」と思いデザインだけから「自分でつくれること」を選んだのもあり、能登に帰ってきた。「言いようのない感覚」はコロナがはじまってからジワジワと数ヶ月間続き、秋に小倉さんから話を頂かなかったら、今も服作りを再開してないとハッキリ言える。今回ALGOに来て本当に良かった。関われた皆さん、本当にありがとう。
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