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写真と小節『音楽を究める権利は誰にでもある』

音楽の上達を阻むもうひとつの障害は、
プロの音楽家を目指す生徒だけが真摯に練習し、
最良の教師に師事し、素晴らしい楽器を持つ資格がある、
という誤った考えである。

宗教に帰依するのに、必ずしも僧籍に入ったり、
ラビ(ユダヤ教の指導者)になる必要がないように、
音楽を愛し才能を伸ばそうとするのに、
プロの音楽家になる必要はない。

真剣に勉強するのは、何かになるかという目標のためではなく、
音楽を知りたいという真摯な気持ちのためである。
音楽を究める権利は誰にでもある。
年をとった人にもある。

科学が日々教えてくれるように、
精神は挑戦と刺激を受け続けるかぎり成長するものなのである。
何ものもわれわれの行く手を遮ることはできない。

『心で弾くピアノ』 written By セイモア・バーンスタイン

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