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『黒』の比率を考える。





どのくらいの方がご存知かどうかわかりませんが
私は『黒』というカラーが好きで、よく好んで着ています。

好きが故に、様々なブランドさんで黒にフォーカスを当てたり
別注カラーでブラックを製作したりと執着してきたと思っています。


ではなぜ、黒が好きなのか?

そう聞かれてたら答えは明確で『なんかかっこいいから』です。




明確の意味とは?と思った方は、筆者の学力レベルの低さに引きつつも
お付き合いいただければ幸いです。





ちゃんと真面目に答えると『黒は合わせやすい』というのが大前提にあります。


当たり前ですが様々なカラーとの相性やカバーリングの高さなどを見ると
それはわかりやすいのかと思います。


男性のスーツなども黒や濃紺といったカラーリングがベースに有り
様々なシャツやネクタイの色味を指すように使うということなどからも
ベースカラーとしての優秀さを伺えます。


ほんの数秒程度考えただけでも、黒の利便性の高さの理由を何個か挙げられるくらいに優秀な黒。

それなら全て黒でスタイリングすれば良いのでは?
という答えに至るのは当然です。

むしろ、その安心感というのは黒を好む人ほどに理解いただけるのではないでしょうか。

ただ、同時に『これではいけない』という感情も湧く。


そんな時によく考えることがあります。


それは『黒の配分』


全体のスタイリングに対して、どのくらいのバランスで黒を使うのか。
その比率をどの程度に持っていくのか?


黒の持つ安心感とスタイリングのユニークさのバランス感。


この比率の匙加減次第で、案外チャレンジできなかったものが
違った視点で見えたりするのではないかなと思い

今、お勧めしたい個人的に好きな黒のアイテムをご案内しながら

昨日ご紹介したこちらのアイテムを取り入れながら

少しだけお話できればと思います。





































KAPTAIN SUNSHINE
silk gabardine regular collar shirt
size 38/40
price ¥49500-(in tax)



最高級素材として名高いシルクを使用し、ギャバジン織で製作した
スタンダードなレギュラーカラーシャツ。

適度なゆとりを持たせながらも、どこにでもありそうで、どこにでも無い
絶妙な匿名性を含んだデザイン感に仕上がっています。

シルクギャバジン素材を使用し、非常に美しい運針のステッチワークで縫い上げたのち、洗い加工を施すことで熟れた雰囲気に。

シルクならではの光沢感を鈍く纏わせながらも、ややチャコールがかったカラーリングが上品すぎず無理のない空気感を演出しています。








































パンツの織り柄輪郭を際立たせるように、それ以外のアイテムを黒でまとめる。
パーセンテージで言えば黒は60%程度でしょうか。


舞台袖にいる黒子のように、目立たなく、でも居なくてはならない存在。
こういう脇役的なスタンスを取る場合は真っ黒よりも少しチャコールがかった黒は
合わせるアイテムに少しだけ寄り添うのでバランスが取りやすいです。




































KAPTAIN SUNSHINE
Washi Cotton Crewneck Pullover
size 38/40
price ¥41800-(in tax)




和紙60%とコットン40%の非常にドライタッチなミドルゲージニット。

そして、和紙と聞いて『?』が浮かんだ方もいらっしゃるかと思います。

和紙の特性は、リネンと非常に近く
糸へと紡績することで、さらにそれに近づきます。

リネンとの大きな違いとしては、吸水性の良さ。
和紙は、その部分で秀でた部分があり、ドライタッチであること
と吸水性と速乾性にを兼ね備えた優れた素材の一つであることがわかっています。

わざとらしくない、適度なボリューム感。

適度に身幅もあり、着丈もそこまで長くない。
太めのボトムスとの相性はもちろんの事ですが
スラックスやトラウザー系との相性も非常に良いバランスです。

透け感も過度ではなく、しっかりと涼しさを感じながらもシックな印象感で着用できるのも嬉しいポイントです。






















































黒の比率は50%程度ですかね?

個人的には、このバランスは結構よくやるバランスです。
皆さんもそうじゃないでしょうか?

トップスかボトムスに黒を持っていき、片方は違う色合いにする。
これだけで、正直どんなものでも合わせやすくなってしまう魔法みたいな比率です。

今回はチェックですが、ここがオレンジや赤になったって成立します。
あとは自身がそれを好きかどうか?というだけ。

こうやって黒を使う場合は残りの50%はより自分のパーソナルな部分を出すのが
個人的にはスタイリングとして楽しいのかなと思います。

お気に入りと共に合わせる黒とでも言いましょうか。







































KAPTAIN SUNSHINE
3B Moleskin Jacket (ink black)
size 40/42
price ¥80300-(in tax)




超長綿のフィンクスコットンとリネンを交織し限界まで打ち込んだ驚異のモールスキン素材

一般的なモールスキンで使用される糸よりも細く繊細な素材をあえて使用し
リネンと交織することで、モールスキンのような重厚感のある見た目でありながら
纏った時にはリネンシャツのような軽やかさがあるというギャップのある素材感に仕上がっています。

さらに染めは顔料で染色後、しっかりと揉み洗いを施すことで生まれたヴィンテージらしい風合いに仕上げ

それらの濃淡の違う2色を用意し、それらをフレンチヴィンテージ等で見られるような同素材のリペアを想起させるような贅沢な二色使いで再現。

さらに全てのボタンはチェンジボタン仕様という狂気とも言えるくらいの拘りを感じさせながらも極自然なバランスできることができるデイリーユースなバランス感覚というのが、やはり児島さんの作るものの凄さだと痛感してしまう一品です。



































































黒の比率は40%程度でしょうか。
このぐらいになると、黒で締める言うような言葉がしっくりとくるのかなと

全体的に、様々な色合いを混ぜ込んだ上で、そこに黒で纏める。
もちろん、取り入れないというのもありなのですが
それをするだけで、どことなくムード感が出るのは黒ならではなのかなと
個人的には感じています。

全然関係ないのですが、この紹介したジャケット。
めちゃくちゃ良いです。

個人的にもこのバランスを所有してるんですが、本当に使える。
裏地がなく一重のリネン混のリラックス感のあるテーラードジャケットは
困った時にそっと寄り添ってくれます。

落ち込んだ時に聴くZARDの『負けないで』くらい寄り添ってくれます。
嘘です、僕は落ち込んだらゴイステの『若者たち』を爆音で聴く派です。
















さて、いかがでしたでしょうか。


三点の黒のアイテムにフォーカスを当ててのご案内だった今回。
おそらくお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが
全てキャプテンサンシャインのものです。

特段、狙ったというわけではなく
本当に普通に選んだらこうなってしまいました。

完全に個人的な好みが出た、今回のご案内だったのかなと思います。
実際、紹介した全て自分でよく使ってるものだし、、、


スタイリングを組む際に、どの程度まで考えているのか。
きっとそれは人それぞれかと思います。

個人的にも実際に、そこまで考えているのかといえば
決してそうじゃないようにも思います。

ある程度の好みの固定が起き始める30代になると、もはや脊髄反射的に
スタイリングを決めるような感覚ってあると思います。

でも、その感じってなんでなんだろうなと再度考えてみたら
こんな感じなんじゃないかな?というような
そんな今回のブログだったかなと自分で振り返ってみて思います。


オールブラックのスタイリングの心地良さは十分に理解できます。


でも、それだけではやはり楽しくない。


せっかくファッションを楽しみたくて洋服を好きになったのに
それ一辺倒じゃ勿体無いですよね。


じゃ少しづつでもいいから比率を変えてみるっていうのも
新たな新鮮さの窓口が開けるきっかけになるのかもしれません。




今回ご案内したアイテムたちは全て、山形のtatazumaiizumaiにて販売をスタートしております。


オンラインストアに関しても、先ほど掲載を完了しておりますので
もし遠方の方で気になるものなどございましたら是非ともそちらもご覧ください。



それでは!




nariwai / tatazumaiizumai
山下







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