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予約、という行為がにがて

予約することができない。

「頭おかしくなったんじゃない!?大丈夫!?」と心配してくれるひともいるかもしれない。だが苦手なのだ。あの店に行くときに約束を取り付けておくアクション「予約」が。

僕は基本的にカレンダーの予定はガラガラで定期的な仕事もないボーフラのような生き方をしている。反面、「警察か」と言いたくなるぐらい急に入る用事が重要なことが多い。「むちゃくちゃ忙しいかい?」と聞かれれば、そのへんのサラリーマンの方が多忙だと思う。ただ、いきなり来る予定がだいたい重要なのだ。

いつ来るか分からない予定に警戒しながら生きている。まわりに聞いてみるとこのような体勢で暮らしているひとは少ない。

しかしそのネガティブな側面が、決めた予定をズラしてしまうことだ。友達やら仕事やらの予定は先約優先であまりズラさないが、病院やらはズラしまくる。ほぼズレる。

そのせいで予約制のサービス、システムが使いづらい。「ひまなときにブラリ訪れるという仕組みが嬉しいのだが、どこもかしこも「ご予約」にねじ込んでこようとする。

予約していない店に「二人入れますか!」と入店すると、秒速で「ご予約は!!」と返ってくる。いきなり冷水をぶっかけられた気になる。予約していたら「予約したものですが」と名乗る。予約していないからこそ「入れるかどうか」のヒアリングをしているのだ。

もちろんその方が安心だし、店側も「空いてないす。ごめんな」と言いたくないのだろう。ただどうにもこうにも、自分という人間のニーズとはマッチしない。

キャンセルするのが心苦しくもある。この心苦しさは蓄積すると、ストレスになりそうである。ビビるので最近は予約を諦めてすらいる。それで店に入れなければ仕方ないとも思う。

人間には重要なことと重要じゃないことがある。重要なひととそうでもないひとがいる。

先約至上主義なひともいるだろうが、僕は絶対視できない。考えるならば、「重要なこと」というのは価値観や予定感まで合わないと実行されない運命的な側面もあるのかもしれない。そんなひととマッチングされれば嬉しい。

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