ライブに誘われたいから誘われる手法を書く
【ライブハウス・イベンターの皆様。juJoeライブ誘ってください!】の話。
関係者以外の方なら「誘って?ん?どーいうこと」と思うだろう。バンドのライブ出演までには大きく分けて2つある。
🅰️バンドが制作・企画するもの
🅱️制作・企画にバンドが参加するもの
どんなグループであっても圧倒的に🅱️が多い。
トップバンドのワンマンもほとんどの場合、制作会社が入ったりする。この場合はイベンターにバンドが発注しているカタチだから🅰️と言えば🅰️だが、契約的には🅱️だ。
まぁでもフェスやサーキット、紅白なんかも「誘われたもの」だ。とにかくバンドは「誘っていただく」と無縁ではいられない。
でもコレが案外、いろいろあるのだ。
まず返事が遅いとけっこう誘いが減る。
たとえば僕が制作・企画の人間だとしよう。
制作会社の社員、ライブハウスのブッカー、個人イベンター。なんでもいい。
たぶんこういう感じになる。
「このイベントどーしよ。土曜でキャパが200人でエリア渋谷。1つだけバンド決まってるわ。あと1バンドか2バンドでカタチにしたいな。あんまし多いと返せるギャラ減るし、持ち時間も増やせる。あ、オープニングアクトつけたい若い小僧がいるんだよな。2年後うちのイベントのメイン張らせたいからな……もう1,2バンド誰にしよっかなー」と悩む。
パッと連絡したいバンドが10こ浮かんだとする。
「シネマかな、レゴかな、空想かな、アークルかな、ラージかな、サックかな、GLAYかな、エアロスミスかな、ブランキーかな、スプサマかな」などとこうしてリストアップしてきた。
みんな好きだが、かと言って全員に「出てよ」と送るわけにもいかない。
なぜなら全バンドにOKもらったら総勢11組+OAになってしまうからだ。イベントの構成が変わっちゃうし、11×3~4人+スタッフは楽屋にも入らない。共演NGとかもある。エアロとラージが殴り合いを始める可能性も高い。
最初に決まってたバンドも「スリーマンって聞いてたんすけど…」とびっくりする。
つまり1バンドずつ連絡しなきゃいけないのだ。
たまに「〇〇が出るなら俺らも出る」という薩長同盟パターンもあるけれど、基本は1バンドずつだ。
こうなると『返事がグズ』だとそもそも誘われなくなる。エアロから誘うと「エアロの返事待ち」という未完了タスクを抱えながら、制作を進めないといけない。
だからイベンターはOKにせNGにせよ、比較的返事が早いバンドから連絡するようになる。ダメならダメで早く知りたい。他に連絡できるからだ。
「ええい!エアロスミスさんだめだった。ボーカルさんが薬物更生施設の入院と被ってるらしい。レッチリかクイーンは?駄目ならU2でもメタリカでもかまわん!代わりなどいくらでもいる!」となる。
連絡をとったことのないバンドならばイベンターもどうしようないが、付き合いというのは続いていく。
僕も「初めてのライブハウス」というのは本当に減ってきた。まぁ知り合いや恩人は増えていく。
イベンターの気持ちになると分かる。
『返事の早いやつ』は誘いやすい。
僕はjuJoeをやっているバンドマンなので誘われる立場にある。エアロやU2、メタリカとまったく同じ立ち位置と思ってもらって差し支えない。
だからこそ返事を早くしたい。
音楽が無価値ならダメだけれど、逆に言うとせっかく音楽は良いのに返事がグズすぎるだけで終わっていくこともある。
富山でのライブ予定が決まっている。
としおさんという魂と力のステータスが振り切れている人物からの誘いである。ソウルパワーというライブハウスをやっている。
返事速度の話だったが【僕たちライブしたいです‼️】というソウルも必要なのだ。我々ももっと出さねばと思った。
「ライブしたーい‼️」を全面に出しておかないとバンドというのはスケジュールがぱたりと止まったりする。
アーティストが「活動休止」などと大々的に表明するのは「ライブ誘わないでね〜」という要素も含んでいるのだ。
なんなら打ち上げとかで「〇〇って最近どうしてるんすかね?」と他のバンドの話になる。
「活休してもないし、最近会わないな」ぐらいのテンションで話される存在だと「あいつらやってんの?」となってしまう。こうなるとライブやイベントの誘いが激減してしまう。
返事が遅いだけじゃなくて「遅そう」とかも駄目なわけだ。
改めてDM、メール、LINE、電話、矢文。
「このイベントいたら悪くないかも」とか「オープニングアクトで混ぜてやるか」とか何でもいいです。国内国外問わないので、ライブ誘ってくださいませ。
100%行けるわけじゃないけど、まぁまぁどこにでも行くし、どんな環境でもやります。南極とか以外でよろしく!
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