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「弱者男性」なぜ生きづらい

この記事のYahoo!ニュースの見出しが本日のnote記事のタイトル。

「自分を弱者男性だと思うか」を20~60代の男性3800人にアンケートしたところ約3割が認める形になったという。

僕にはいったい何が弱者なのか強者なのか分からないし「強いって何ですか!」という迷宮に迷ってしまう。ちなみに下記がアンケートらしい。

Q.「弱者」に陥った原因は何だと思いますか?

他人とのコミニュニケーションが苦手……35.2%
給料が少ない会社に入った……31.8%
勉強をしなかった……28.8%
その他……20.8%
家庭環境が悪かった……17.0%
見た目がよくなかった……15.4%
正社員になれなかった……12.4%
男に生まれた……7.0%
ギャンブルにのめり込んだ……5.8%
結婚して身動きが取れなくなった……5.2%
離婚してすべてを失った……4.8%

「ギャンブルにのめり込んだ」という回答は「いや、それは強い弱いじゃなくてギャンブル中毒だろう」とちょっと笑ってしまうところだが、まぁ本人は真剣なのだろう。「正社員になれなかった」は僕自身にも当てはまることなのでちょっと他人ごとではない気もする。

上記アンケートを見ても法治国家、文明の世の中において強い弱いが腕っぷしであるわけではない。

要約してしまえば「人間関係を制して金を稼げばよい」ということになりそうだ。上記アンケートのランキング3位までに照らし合わせると「他人とマトモに関われずに稼がずロクな知識もない男」ということになるからだ。
まぁたしかにそれでは生きづらいかもしれない。それぐらい社会は、世の中は甘くない。

強い弱いや男だ女だというのは「ハラスメントだ!」と言われる時代になった。

僕も昭和の時代を生きたわけではないので昭和世代からしたら「甘っちょろい」と思われるのかもしれないが、最近は大々的に「ハラスメント🆖」になってきたように思う。

人権が整うのは間違いなく良いことだけど、この「自称弱者男性が増えた問題」の背景と関係はないのだろうか。

この記事を見るとイチローさんもまぁまぁ言っている。

たしかにむかしは自分で自分を厳しく律することができないひとであっても、そのひとの近くには「厳しい大人」がいて自堕落さや怠け癖を叩いてくれていた。

だからこそ自分を甘やかしてイージーなほうに流れるような者でもどうにか脱落することなく、それなりのクオリティに仕上がることができていた。実際、子どもや若者は遊びたい盛りなのだから、自分でそうした欲望を厳しく律して生活するのは難しい。

だが現在は、甘えや怠けを容赦なく指弾する「厳しい大人」をやってくれるようなひとがいなくなった。

表面的には子どもたちや若者にとって快適な日々が提供されたが、数年で訪れる「ある現実」が来る。

それが「言われなくても自分を律した男たちとの競争」だ。

ハラスメント防止になり、「言わなくなった大人たちフィルター」にされて生まれるのは「自分に厳しくしてきた者」と「自分に甘かった者」という二極化だ。

かつてのハラスメントフィルターなら
①言われなくてもやった者
②言われたから仕方なくやった者
③言われたけどやらなかった者

の三種だった。そして③の数はそこまで多くなかった。これはグラデーションなので③の者も③なりにやっていた場面があったと思う。

しかし今の時代は
①言われなかったけどやった者
②言われなかったのでやらなかった者

の二種類しかいない。この中には「言われていたらやった者」が存在していたのだろう。この者たちも強制的にやらなかった層にブチこまれてしまった。

当然、①の層には経験値や成長度で大きな差をつけられてしまうし、誰かにそれを埋め合わせてもらえない。

格差が開いてしまったあとから「自分がこうなったのは大人が厳しく教えてくれなかったせいだ」などと申し立てることなどもちろんできない。
「自分でそのルート選んだんだろ?」とあっさり切り捨てられる。

あしたから僕の会社は五期目に入る。

偉そうな話だが、「けっこうな人間の行動を切り捨てているな俺」とも自覚する案件だった。ジャブジャブ新卒が入ってくるわけでもない環境なのである程度はちゃんと育成したい。

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