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16.「ブキヨウ族」の生き様

Q.遅くにごめんなさい
生きるのに不器用で失敗だらけで、生きていける気がしません…
2020.7.9 みそさん(32歳・男性)


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A.なるほど、「ブキヨウ族」なんですね。ご安心ください。この部族は一定数の仲間がいます。

そして「キヨウ族」と部族間の争いは基本的にはありません。

あまり知られていませんが、「ブキヨウ族」と「キヨウ族」は共生できるように作られています。

犬と猫を同時に飼っているムツゴロウのような友達がいましたが、似たようなものです。

「共食いとかしないの?」と聞いたら「するときはする」と言っていました。いつするのだろう、と今も気になって仕方ありません。

「ブキヨウ族」と「キヨウ族」も教室などの閉鎖空間に押し込めると、共食いをするときがあります。

というより「ブキヨウ族」が一方的に食い殺されます。彼らは教室の中では力を発揮できないからです。

しかしうまく調節すれば、お互いの短所を補って助け合うことも可能です。

「え!?器用な人間に短所なんてあるの?」と驚かれるかもしれません。

もちろん器用な人間は生きるのが上手です。この世に向いています。しかし「面白いか?」と聞かれるとなんとも微妙です。

作った不器用さは気持ち悪ささえ感じますが、僕の人生に現れた「面白いひと」はみんなピュアな不器用さを持っていました。

平気で同窓会に行けるひと
初対面の女性を下の名前で呼べちゃうひと
BBQを心底楽しめるひと
Facebookで昔の知り合いに「久しぶり!中学のとき一緒やった俺やで!」と言えちゃうひと

これら「キヨウ族」のストロングポイントを見ていると、確かに眩しいですね。その眩しさに目が潰れてしまいそうです。

彼らの未来は明るく、「ブキヨウ族」の未来は夜の闇のようです。

ただ、「ブキヨウ族」には「教養」があります。ここでいう「教養」とは一人で時間を潰せる力のことです。

人間には誰かといる時間と、一人で過ごす時間。常に二種類の時間が流れています。

「ブキヨウ族」は一人で過ごす時間が充実している傾向にあります。その分、BBQが苦手です。

僕も「ごめん。なんで肉を外で焼くの?虫とかむっちゃ来るやん。美味さ的にも店の方が絶対ええやん」と言って、場を凍り付かせたキャリアがあります。二度と誘ってもらえなくなりました。
「そういうことじゃねぇんだよ」とすら言ってもらえなくて辛かったです。

ですが、そのおかげで本を読んだり、隣町の神社でボーッとしたり、たくさん自作の歌を書いたりすることができました。

おかげで音楽を通して大人になることができたのです。しかも大人になり終えたのに、僕の音楽はまだ続いています。

自分の人生を支えてくれるようなものと出会えるのは「独りの時間」です。

祈りや信仰を深めるのは「孤独」です。

僕の場合だと音楽という信仰の対象と出会えました。あのとき、BBQばかりしていたら僕は今ごろ広告代理店にでも入っていたでしょう。そして自分という人間と広告代理店のギャップに苦しんだ末、首を吊るのです。

誰かと過ごす時間も大切なのですが、「独りに強い」という武器を持っていることを忘れないでください。そしてBBQに参加するときはキチンと苦笑いしながら、楽しいフリをしましょう。

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